“こうほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後方50.0%
寇封8.3%
公報8.3%
広袤8.3%
晃峰8.3%
高峯8.3%
黄袍8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにたもありません、本船ほんせん左舷さげん後方こうほう海上かいじやうあたつて星火榴彈せいくわりうだん一次いちじ一發いつぱつ火箭くわせん、それが難破船なんぱせん信號しんがうであるくらゐりませんか。
寇封こうほうの歓びはいうまでもない。その場で、姓もりゅうに改め、すなわち劉封りゅうほうと改め、以後、玄徳を父として拝すことになった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もと寇氏こうしの子で、寇封こうほうといいます。幼少から父母をうしなったので、わが子同様に養ってきたものです」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その翌年よくねんなつには、公報こうほうこそはいらなかったけれど、あに戦死せんしは、ほぼ確実かくじつなものとなりました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
正三の眼には、いつも見馴みなれている日本地図が浮んだ。広袤こうほうはてしない太平洋のはてに、はじめ日本列島は小さな点々として映る。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
雀宮ヲ過ルヤ晃峰こうほう乾位けんいニ望ム。突兀とつこつトシテ半空ニそびユ。諸山ソノふもとヲ擁シ扶輿磅礴ふよほうはくタルコトソノ幾十里ナルヲ知ラズ。時ニ晩霽ばんせい。夕陽明媚めいび。山色ことごとク紫ナリ。昏暮こんぼ宇都宮ニ投ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鼻は長蛇ちょうだのごとくきばたかんなに似たり。牛魔王堪えかねて本相をあらわし、たちまち一匹の大白牛はくぎゅうたり。頭は高峯こうほうのごとく眼は電光のごとく双角は両座の鉄塔に似たり。
いぬしたい、人は色にはしる。狗と人とはこの点においてもっとも鋭敏な動物である。紫衣しいと云い、黄袍こうほうと云い、青衿せいきんと云う。皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)