“けつだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケツダン
語句割合
決断66.7%
決斷33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは確かにその一本は数馬の勝だと思いました。が、勝だと思うや否や、いや、竹刀の当りかたは弱かったかも知れぬと思いました。この二度目の考えはわたくしの決断けつだんにぶらせました。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我事わがことすでにおわれりとし主家の結末と共に進退しんたいを決し、たとい身に墨染すみぞめころもまとわざるも心は全く浮世うきよ栄辱えいじょくほかにして片山里かたやまざと引籠ひきこもり静に余生よせいを送るの決断けつだんに出でたらば、世間においても真実
勾引かどはかせし馬士まご松五郎に相違有まじ依ては其方共の決斷けつだん甚だくら依怙贔屓えこひいき沙汰さたに聞ゆるぞ此申譯があらば申聞よとあるに本多家の役人共追々吟味づめの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それもよるつてつかれた身體からだよこにし甘睡かんすゐおちいるまでの少時間せうじかん彼等かれらたがひけつがた思案しあん交換かうくわんするのであつた。從來これまで夫婦ふうふあひだいづれが本位ほんゐであるかわからぬほど勘次かんじには決斷けつだんちから缺乏けつばふしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
聞て拷問がうもんに掛るは裁判さいばんの法にあらず假令憑司如何樣いかやうに申とも心得有べき筈なり榊原家にても公事決斷けつだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召捕めしとり拷問がうもんに及びし事夫は本田家ほんだけ作法さはふなるや政事せいじは大小有とも法は天下の法なり人のみちは天下の道なり道と法とは私しにくらますべからず然るに其の方の如きが裁許さいきよ不穿鑿ふせんさくは云までもなく法外の裁斷さいだんと申すべし其の方も領主の公事くじ決斷けつだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)