決断けつだん)” の例文
旧字:決斷
決断けつだんがついたか、あの大きな碧瞳へきどうをギョロリと光らし丹羽昌仙の耳もとへなにかの計略はかりごとをささやいて、ことばのおわりに
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹一が知恵ちえをめぐらしてそう決断けつだんした。こうなるともう、だれひとり反対するものはなく、秘密で出かけることがかえってみんなをうきうきさせた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
わたくしは確かにその一本は数馬の勝だと思いました。が、勝だと思うや否や、いや、竹刀の当りかたは弱かったかも知れぬと思いました。この二度目の考えはわたくしの決断けつだんにぶらせました。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我事わがことすでにおわれりとし主家の結末と共に進退しんたいを決し、たとい身に墨染すみぞめころもまとわざるも心は全く浮世うきよ栄辱えいじょくほかにして片山里かたやまざと引籠ひきこもり静に余生よせいを送るの決断けつだんに出でたらば、世間においても真実
早くもさっしたから、よけいにこの難問題なんもんだい決断けつだんがつかなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)