“かんじき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンジキ
語句割合
27.3%
27.3%
18.2%
足橇9.1%
間食9.1%
雪沓9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いささかなる小やみを見合はせ、かんじきとて深雪の上をわたるべき具を足に穿き、八海山の峰つづき、牛ヶ岳の裾山を過ぎるに、身重みおもにあれば歩むさへ、おのれが思ふにまかせざりけん
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
若者は、宵の口から、藁製の雪沓ゆきぐつ穿き、その下にかつちき(かんじきの義)を著けて湖上へ出かける。綿入を何枚も重ねた上に厚い袢纏はんてんを纏ふのであるから、体は所謂着ぶくれになる。
諏訪湖畔冬の生活 (新字旧仮名) / 島木赤彦(著)
そり(字彙)禹王うわう水ををさめし時のりたる物四ツあり、水にはふねりくには車、どろにはそり、山にはかんじき。(書経註)しかれば此そりといふもの唐土もろこしの上古よりありしぞかし。
足袋二枚はきて藁沓わらぐつつま先に唐辛子とうがらし三四本足をやかため押し入れ、毛皮の手甲てっこうしてもしもの時の助けに足橇かんじきまで脊中せなかに用意、充分してさえこの大吹雪、容易の事にあらず、吼立ほえたつ天津風あまつかぜ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
目科も何やら余にまじわりを求めんとする如く幾度と無く余を招きて細君と共々に間食かんじきことに又夜にりてはかゝさず余を「レローイ」珈琲館まで追来おいきたり共に勝負事を試みたり、くて七月の一夕あるゆうべ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ちよつと徳利とくりつておくれ雪沓かんじきんで……ひもが切れたんだよ。