“樏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんじき75.0%
カンジキ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会津の山々は雪の多いところとて、わらで出来た雪踏ゆきぶみ雪沓ゆきぐつや、曲木まげきかんじきや形の面白いのを見かけますが、かかる品を求めるには一番山奥の檜枝岐ひのえまたを訪ねるにくはありません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
若者は、宵の口から、藁製の雪沓ゆきぐつ穿き、その下にかつちき(かんじきの義)を著けて湖上へ出かける。綿入を何枚も重ねた上に厚い袢纏はんてんを纏ふのであるから、体は所謂着ぶくれになる。
諏訪湖畔冬の生活 (新字旧仮名) / 島木赤彦(著)
スキーで新雪の傾斜を辷り歩くのもよく、輪カンジキを着けて兎の跡を追い、林間を逍遙するのも楽しい。椈の大樹が雪を装った姿、常盤木の枝重たげなのも美しい。雪中の木々を小品に描く。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)