“えきたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
液体71.4%
液體28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じれったそうに、あいだにつめたむぎわらをほうりだし、中のガラスびんをひとつずつ、だいじそうにとりだした。どのびんにも液体えきたい粉末ふんまつがつまっている。
たゞ不思議な緑色みどりいろ液体えきたいに支配されて、比較的世間せけんに関係のない情調のもとうごいてゐた。それが平岡の名を聞くや否や、すぐ消えて仕舞つた。さうして、何だか逢ひたくない様な気持がした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
醫者いしや爼板まないたのやうないたうへ黄褐色くわうかつしよく粉藥こぐすりすこして、しろのりあはせて、びんさけのやうな液體えきたいでそれをゆるめてそれからながはさみ白紙はくしきざんで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
なか細胞内さいぼうない紅色こうしよく液體えきたい出來できますからです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
になつて痙攣けいれん間斷かんだんなく發作ほつさした。熱度ねつど非常ひじやう昂進かうしんした。液體えきたいの一てきをも攝取せつしゆすることが出來できないにもかゝはらず、みだれたかみごとつたひておちるかとおもふやうにあせたまをなしてれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)