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液体
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えきたい
ふりがな文庫
“
液体
(
えきたい
)” の例文
旧字:
液體
男
(
おとこ
)
は、こちらの
石油
(
せきゆ
)
かんのふたを
取
(
と
)
りました。
青々
(
あおあお
)
とした、
強烈
(
きょうれつ
)
な
香気
(
こうき
)
を
発散
(
はっさん
)
する
液体
(
えきたい
)
が
半分
(
はんぶん
)
ほどもかんの
中
(
なか
)
になみなみとしていました。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
霧が
融
(
と
)
けたのでした。
太陽
(
たいよう
)
は
磨
(
みが
)
きたての
藍銅鉱
(
らんどうこう
)
のそらに
液体
(
えきたい
)
のようにゆらめいてかかり
融
(
と
)
けのこりの霧はまぶしく
蝋
(
ろう
)
のように谷のあちこちに
澱
(
よど
)
みます。
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
じれったそうに、
間
(
あいだ
)
につめた
麦
(
むぎ
)
わらをほうりだし、中のガラスびんをひとつずつ、だいじそうにとりだした。どのびんにも
液体
(
えきたい
)
や
粉末
(
ふんまつ
)
がつまっている。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
只
(
たゞ
)
不思議な
緑色
(
みどりいろ
)
の
液体
(
えきたい
)
に支配されて、比較的
世間
(
せけん
)
に関係のない情調の
下
(
もと
)
に
動
(
うご
)
いてゐた。それが平岡の名を聞くや否や、すぐ消えて仕舞つた。さうして、何だか逢ひたくない様な気持がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一切の
光熱線
(
こうねつせん
)
が悉く此径三尺の
液体
(
えきたい
)
天地に
投射
(
とうしゃ
)
せらるゝかと思われる。冷たく井を出た水も、日の熱心にほだされて、段々冷たくなくなる。
生温
(
なまぬる
)
くなる。所謂日なた水になる。正午の頃は最早湯だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
五
勺
(
しゃく
)
のますと
石油
(
せきゆ
)
をくむ
杓
(
しゃく
)
があって、
男
(
おとこ
)
はその
杓
(
しゃく
)
を
青
(
あお
)
く
揺
(
ゆ
)
れる
液体
(
えきたい
)
の
中
(
なか
)
に
差
(
さ
)
し
込
(
こ
)
むせつな、七つ八つの
少年
(
しょうねん
)
が、
熱心
(
ねっしん
)
にかんの
中
(
なか
)
をのぞいて、その
強烈
(
きょうれつ
)
な
香気
(
こうき
)
をかいでいるのでした。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“液体”の意味
《名詞》
液 体(えきたい)
物質の三態の一つ。物質を構成する分子間の距離は小さいが、分子間の結合力が弱いため、他の分子に対する位置が容易に変わりうる状態。気体と異なり、圧力に対して体積をほとんど変えない。一般に外部からの圧力を下げたり熱を加えることにより気体に、逆に熱を奪うことにより固体に態を変える。
(出典:Wiktionary)
液
常用漢字
小5
部首:⽔
11画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“液体”で始まる語句
液体黄金
液体的生物