“いぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
息吹44.6%
伊吹24.1%
気息6.0%
胆吹4.8%
呼吸4.8%
気吹3.6%
氣吹2.4%
吹嘘1.2%
氣噴1.2%
伊服岐1.2%
吹息1.2%
気噴1.2%
氣息1.2%
生息1.2%
膽吹1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天国の息吹いぶきを吸われた変貌の山から下りて見れば、これはまたなんという混乱無信仰の下界であるか。イエスは深く嘆じて言われました
坂田郡の七条、鳥脇とりわきなどを経て、伊吹いぶきの山裾へつきあたります。すると、北国街道が横たわっておりますが、これにならわず道を
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正義をもて貧しき者をさばき、公平をもて国の中の卑しき者のために断定さだめをなし、その口の杖をもて国を打ち、その口唇の気息いぶきをもて悪人を殺すべし。(イザヤ一一の四)
胆吹いぶき、比良、比叡ひえい、いずれにある。先に目通りに水平線を上げた琵琶の水も、ほとんど地平線と平行して、大野につづく大海を前にして歩いているような気分です。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
はじめて街路樹に篠懸すずかけ(プラタナス)が採り上げられたころ。宛かも新潮社版の翻訳小説に接したときのやう、そこに私たちは近代都市の「呼吸いぶき」を感じた。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
く者は……みな神の気吹いぶきによりて滅びその鼻の息によりて消え失す
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
かくいへるとき、焔の舞は、三の氣吹いぶきおとのまじれるうるはしき歌とともにしづまり 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくる吹嘘いぶきに枝ゆれてましろき花は咲き匂ふ、 55
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
吹嘘いぶき激しきゼプュロスの館に二靈は其時に、 200
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
氣息の古邦語は「い」で、「いぶき」は氣噴いぶきであり、病癒ゆの「いゆ」は氣延いきはゆの約、休憩の「いこふ」は氣生いきはふである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
憂悒の義の「いぶせし」は氣噴いぶきせましの意にして、憂ふる者の氣噴いぶきは暢達寛大なる能はざるの實に副うて居る。之も悲む時は則ち心系急に、肺布き葉擧つて上焦通ぜずと擧痛論に説けるに應じて居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれここに御合ひしたまひて、その御刀みはかしの草薙のたちを、その美夜受みやず比賣のもとに置きて、伊服岐いぶきの山三一の神を取りに幸でましき。
吹息いぶきする夜は神祕の氣
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「吹きうつる気噴いぶきのさ霧に」、万葉に、「君がゆく海べの屋戸に霧たたばが立ち嘆くいきと知りませ」(巻十五・三五八〇)、「わが故に妹歎くらし風早かざはやの浦のおきべに霧棚引けり」(同・三六一五)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
颶風の氣息いぶきわれを驅り山上或は大海の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
自然の生息いぶきそのままの姿態でそれがひとしお都会では幽婉ゆうえんに見えるのだったが、それだけまた葉子は都会離れしているのだった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)