気吹いぶき)” の例文
旧字:氣吹
そこへ行くと、気吹いぶき舎大人やのうしは狭い人かもしれないが、しかしその迫りに迫って行った追求心が彼らの時代の人の心に近い。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
く者は……みな神の気吹いぶきによりて滅びその鼻の息によりて消え失す
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
売りますよ。気吹いぶきの著述なら、なんでもそろえてありますよ。染め物のほかに、官服の注文にも応じるしサ。まあ商売あきないをしながら、道をひろめているんですね。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しず岩屋いわや』、『西籍概論さいせきがいろん』の筆記録から、三百部を限りとして絶版になった『毀誉きよ相半ばする書』のような気吹いぶきの深い消息までも、不便な山の中で手に入れているほどの熱心さだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)