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草木
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くさき
ふりがな文庫
“
草木
(
くさき
)” の例文
(武さんは立ち小便をする時にも
草木
(
くさき
)
のない所にしたことはない。
尤
(
もつと
)
もその為に一本の若木の枯れてしまつたことは確かである。)
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
忘
(
わす
)
れ
果
(
は
)
てて、
狂氣
(
きやうき
)
の
如
(
ごと
)
く、
其
(
その
)
家
(
や
)
を
音信
(
おとづ
)
れて
聞
(
き
)
くと、お
柳
(
りう
)
は
丁
(
ちやう
)
ど
爾時
(
そのとき
)
……。あはれ、
草木
(
くさき
)
も、
婦人
(
をんな
)
も、
靈魂
(
たましひ
)
に
姿
(
すがた
)
があるのか。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
国
(
くに
)
は、いつもいろいろな
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。そして、いつも
夏
(
なつ
)
のように
草木
(
くさき
)
がしげって
美
(
うつく
)
しいちょうが
飛
(
と
)
んでいました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
諸〻の聖なる光の輝と
𢌞轉
(
めぐり
)
とは、すべての獸及び
草木
(
くさき
)
の魂をば、これとなりうべき原質よりひきいだせども 一三九—一四一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
まだ
暑
(
あつ
)
い
空氣
(
くうき
)
を
冷
(
つめ
)
たくしつゝ
豪雨
(
がうう
)
が
更
(
さら
)
に
幾日
(
いくにち
)
か
草木
(
くさき
)
の
葉
(
は
)
を
苛
(
いぢ
)
めては
降
(
ふ
)
つて/\
又
(
また
)
降
(
ふ
)
つた。
例年
(
れいねん
)
の
如
(
ごと
)
き
季節
(
きせつ
)
の
洪水
(
こうずゐ
)
が
残酷
(
ざんこく
)
に
河川
(
かせん
)
の
沿岸
(
えんがん
)
を
舐
(
ねぶ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
門
(
もん
)
は
例
(
れい
)
の
通
(
とほ
)
り
開
(
あけ
)
つ
放
(
ぱな
)
しだから
敲
(
たゝ
)
く
世話
(
せわ
)
も
入
(
いら
)
ず、
二人
(
ふたり
)
はずん/\と
内
(
うち
)
へ
入
(
はひ
)
つて
見
(
み
)
たが
草木
(
くさき
)
が
縱横
(
じゆうわう
)
に
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのでラクダルの
居所
(
ゐどころ
)
も
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れなかつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
日にも風にも
溶
(
と
)
けなかつた、
草木
(
くさき
)
もこほるほどの寒さが、邸内を支配して居つた。着物の裾で、頭と手を
被
(
おほ
)
つて、奧まつた木立の奧の方へ歩きに行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その年も
何時
(
いつ
)
しか暮れて、また来る春に
草木
(
くさき
)
も
萌
(
も
)
え
出
(
いだ
)
しまする
弥生
(
やよい
)
、世間では上野の花が咲いたの向島が芽ぐんで来たのと
徐々
(
そろ/\
)
騒がしくなって参りまする。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
紅
(
あか
)
い
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
を
摘取
(
つみと
)
ると、すぐそれが
汚
(
けが
)
れて
了
(
しま
)
ひ、ちよいと
草木
(
くさき
)
の
根
(
ね
)
を
穿
(
ほじ
)
つても、この
手
(
て
)
が
付
(
つ
)
くと
凋
(
しぼ
)
んでゆく。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
物に由りて或は
串
(
くし
)
に
差
(
さ
)
されて燒かれしも有るべく或は
草木
(
くさき
)
の葉に
包
(
つつ
)
まれて熱灰に
埋
(
うづ
)
められしも有るべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
これほどまでも
草木
(
くさき
)
は人間の
心事
(
しんじ
)
に役立つものであるのに、なぜ
世人
(
せじん
)
はこの
至宝
(
しほう
)
にあまり関心を
払
(
はら
)
わないであろうか。私はこれを俗に言う『食わず
嫌
(
ぎら
)
い』に
帰
(
き
)
したい。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
清
(
きよ
)
らかな
水
(
みづ
)
が
滾々
(
こん/\
)
と
泉
(
いづ
)
み
流
(
なが
)
れて、
其邊
(
そのへん
)
の
草木
(
くさき
)
の
色
(
いろ
)
さへ
一段
(
いちだん
)
と
麗
(
うる
)
はしい、
此處
(
こゝ
)
で
一休憩
(
ひとやすみ
)
と
腰
(
こし
)
をおろしたのは、かれこれ
午後
(
ごゝ
)
の五
時
(
じ
)
近
(
ちか
)
く、
不思議
(
ふしぎ
)
なる
響
(
ひゞき
)
は
漸
(
やうや
)
く
近
(
ちか
)
くなつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
昔の
画家
(
えかき
)
が聖母を乗せる雲をあんな風にえがいたものだ。山の
裾
(
すそ
)
には雲の青い影が
印
(
いん
)
せられている。山の影は広い谷間に
充
(
み
)
ちて、
広野
(
ひろの
)
の
草木
(
くさき
)
の緑に灰色を帯びさせている。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
それからこの
玉
(
たま
)
を
耳
(
みみ
)
に
当
(
あ
)
てれば、
鳥獣
(
とりけもの
)
の
言葉
(
ことば
)
でも、
草木
(
くさき
)
や
石
(
いし
)
ころの
言葉
(
ことば
)
でも、手に
取
(
と
)
るように
分
(
わ
)
かります。この二つの
宝物
(
たからもの
)
を
子供
(
こども
)
にやって、
日本
(
にっぽん
)
一の
賢
(
かしこ
)
い人にして
下
(
くだ
)
さい。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
草木
(
くさき
)
のそよぎにも心をおくという、
落武者
(
おちむしゃ
)
の
境遇
(
きょうぐう
)
にある者が、なんでそれを気づかずにいよう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことにわれは多恨の
遊子
(
いうし
)
、秋の
草木
(
くさき
)
に置く露の觸るればやがて涙の落つる悲しき身なるをや。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
このふくれるように盛りあがって満ちてくる
潮
(
しお
)
の
香
(
か
)
の
悩
(
なや
)
ましさ! わしはこの島の春がいちばん苦しい。わしの
郷愁
(
きょうしゅう
)
を
堪
(
た
)
えがたいほど
誘
(
さそ
)
うから。
乏
(
とぼ
)
しい
草木
(
くさき
)
も春の
装
(
よそお
)
いをしている。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
食物
(
しよくもつ
)
は
春
(
はる
)
、
樹木
(
じゆもく
)
の
若芽
(
わかめ
)
が
出
(
で
)
ると
好
(
この
)
んで
食
(
た
)
べ、また
汁
(
しる
)
の
多
(
おほ
)
い
草
(
くさ
)
も
食
(
た
)
べますが、
夏
(
なつ
)
になつて
草木
(
くさき
)
が
生長
(
せいちよう
)
すると
穀物
(
こくもつ
)
やそば
等
(
など
)
を
食
(
た
)
べ、
寒
(
さむ
)
くなつて
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
や
草
(
くさ
)
が
萎
(
しほ
)
れると
森林内
(
しんりんない
)
でぶな、かし
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
いずれ
草木
(
くさき
)
の茂った加賀屋敷のどこかに住んでいたのがこの頃の気圧の変調を感じてさまよい出て、途中でこの籠の鳥を見附けたものだろう。岡田もどうしようかとちょいと迷った。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
野邊
(
のべ
)
の
草木
(
くさき
)
にのみ春は歸れども、世はおしなべて秋の暮、
枯枝
(
かれえだ
)
のみぞ多かりける。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
洗ふ
波音
(
なみおと
)
高
(
たか
)
く左りは
草木
(
くさき
)
生茂
(
おひしげ
)
りし鈴ヶ森の御仕置場にして
物凄
(
ものすご
)
き事云ふばかりなし然れども
孝行
(
かうかう
)
の一心より
何卒
(
なにとぞ
)
父
(
ちゝ
)
の骨を
探
(
さが
)
し求め
故郷
(
こきやう
)
へ持歸りて母に見せんと
御所刑場
(
おしおきば
)
の中へ
分入
(
わけいり
)
那方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
間
(
ま
)
もなく
草木
(
くさき
)
の緑の中に、立派な御殿が立ちました。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そのかみ、
山
(
やま
)
の
一
(
いち
)
の
日
(
ひ
)
に、
草木
(
くさき
)
はなべて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
夜具
(
やぐ
)
の上に
草木
(
くさき
)
の散りぼふが見えて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
草木
(
くさき
)
の葉つぱにぴかぴか光る朝露を
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
草木
(
くさき
)
にいこひ野にあゆみ
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
殿
(
との
)
よツく
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
し、
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
はせ
給
(
たま
)
ひ、
余
(
よ
)
を
誰
(
たれ
)
ぢやと
心得
(
こゝろえ
)
る。コリヤ
道人
(
だうじん
)
、
爾
(
なんぢ
)
が
天眼鏡
(
てんがんきやう
)
は
違
(
たが
)
はずとも、
草木
(
くさき
)
を
靡
(
なび
)
かす
我
(
われ
)
なるぞよ。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうなってもちょうをきれいだなどというのは、ただふらふらしている
遊
(
あそ
)
び
人
(
にん
)
だけで百
姓
(
しょう
)
や、また
草木
(
くさき
)
をかわいがる
人間
(
にんげん
)
は、そうはいわない。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この力はその作用によらざれば知られず、あたかも
草木
(
くさき
)
の
生命
(
いのち
)
の
縁葉
(
みどりのは
)
に於ける如くその
果
(
くわ
)
によらざれば現はれず 五二—五四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それを
晩秋
(
ばんしう
)
の
空
(
そら
)
が
悉皆
(
みんな
)
持
(
も
)
ち
去
(
さ
)
るので
滅切
(
めつきり
)
と
冴
(
さ
)
える
反對
(
はんたい
)
に
草木
(
くさき
)
は
凡
(
すべ
)
てが
乾燥
(
かんさう
)
したりくすんだりして
畢
(
しま
)
ふのに
相違
(
さうゐ
)
ないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この笛を吹きさえすれば、
鳥獣
(
とりけもの
)
は云うまでもなく、
草木
(
くさき
)
もうっとり聞き
惚
(
ほ
)
れるのですから、あの
狡猾
(
こうかつ
)
な土蜘蛛も、心を動かさないとは限りません。
犬と笛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
草木
(
くさき
)
のそよぎにも、
恟々
(
きょうきょう
)
と、心をおどろかす敗軍の
落伍者
(
らくごしゃ
)
が、身をかくまってもらおうと、
弁天堂
(
べんてんどう
)
の
神主
(
かんぬし
)
、宮内の
社家
(
しゃけ
)
にヒソヒソと
密話
(
みつわ
)
をかわしていると、
止
(
よ
)
せばよいのに
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は
草木
(
くさき
)
に愛を持つことによって人間愛を
養
(
やしな
)
うことができる、と確信して疑わぬのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
と
漸
(
ようよ
)
う
陸
(
おか
)
へ
上
(
あが
)
りまして、船を引上げ、
二人
(
ににん
)
の死骸は人目にかゝらぬようにして、島の入口二三丁
往
(
ゆ
)
けども/\人家はなし、只荒れ果てたる
草木
(
くさき
)
のみ、人の通りし跡だになければ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ところどころに
見
(
み
)
なれない
草木
(
くさき
)
が
生
(
は
)
えて、
珍
(
めずら
)
しい
匂
(
にお
)
いの
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
刻
(
こく
)
は、
草木
(
くさき
)
も
眠
(
ねむ
)
る、
一時
(
いちじ
)
と
二時
(
にじ
)
との
間
(
あひだ
)
、
談話
(
だんわ
)
暫時
(
しばし
)
途絶
(
とだ
)
えた
時
(
とき
)
、ふと、
耳
(
みゝ
)
を
澄
(
すま
)
すと、
何處
(
いづこ
)
ともなく
轟々
(
ごう/\
)
と、
恰
(
あだか
)
も
遠雷
(
えんらい
)
の
轟
(
とゞろ
)
くが
如
(
ごと
)
き
響
(
ひゞき
)
、
同時
(
どうじ
)
に
戸外
(
こぐわい
)
では、
猛犬稻妻
(
まうけんいなづま
)
がけたゝましく
吠立
(
ほえた
)
てるので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
王者の座がそのまま生きた
草木
(
くさき
)
の家になる。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
びつしより濡れる
草木
(
くさき
)
だ
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
そのおんばここそ、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
神秘
(
しんぴ
)
を
解
(
と
)
いてみせる
力
(
ちから
)
がありました。
神
(
かみ
)
さまは、たまたまこうして、
草木
(
くさき
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
を
示
(
しめ
)
すというのです。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この外には葉を出しまたは硬くなるべき
草木
(
くさき
)
にてかしこに生を保つものなし、打たれて
撓
(
たわ
)
まざればなり 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
するとまた不思議なことには、どんな
鳥獣
(
とりけもの
)
や
草木
(
くさき
)
でも、笛の面白さはわかるのでしょう。
犬と笛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もしも私が
日蓮
(
にちれん
)
ほどの
偉物
(
えらぶつ
)
であったなら、きっと私は、草木を
本尊
(
ほんぞん
)
とする宗教を
樹立
(
じゅりつ
)
してみせることができると思っている。私は今
草木
(
くさき
)
を
無駄
(
むだ
)
に
枯
(
か
)
らすことをようしなくなった。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
草木
(
くさき
)
は
遠
(
とほ
)
く
遙
(
はるか
)
に
響
(
ひゞ
)
けと
鳴
(
な
)
く
其
(
そ
)
の
聲
(
こゑ
)
に
撼
(
ゆす
)
られつゝ
夜
(
よる
)
の
間
(
あひだ
)
に
生長
(
せいちやう
)
する。
櫟
(
くぬぎ
)
や
楢
(
なら
)
や
其
(
その
)
他
(
た
)
の
雜木
(
ざふき
)
は
蛙
(
かへる
)
が
鳴
(
な
)
けば
鳴
(
な
)
く
程
(
ほど
)
さうしてそれが
鳴
(
な
)
き
止
(
や
)
む
季節
(
きせつ
)
までは
幾
(
いく
)
らでも
繁茂
(
はんも
)
することを
繼續
(
けいぞく
)
しようとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
すでに、あたりは、
初夏
(
しょか
)
の
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が、まぶしかったのであります。そして、
草木
(
くさき
)
の
芽
(
め
)
がぐんぐんと
力強
(
ちからづよ
)
く
伸
(
の
)
びていました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汝はこの
花圈
(
はなわ
)
(汝を強うして天に登らしむる美しき淑女を圍み、悦びてこれを視る物)がいかなる
草木
(
くさき
)
の花に飾らるゝやを知らんとす 九一—九三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
日の光に煙った
草木
(
くさき
)
の奥に、いつも人間を見守っている、気味の悪い力に似たものさえ。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また撃たれし
草木
(
くさき
)
にはその
性
(
さが
)
を風に滿たすの力あり、この風その後吹きめぐりてこれをあたりに散らし 一〇九—一一一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
すると、
乙
(
おつ
)
の
貯
(
たくわ
)
えておいた
水
(
みず
)
の
尽
(
つ
)
きかかったころ、にわかに
空
(
そら
)
が
曇
(
くも
)
って
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
ってきました。そして一
時
(
じ
)
に
井戸
(
いど
)
には
水
(
みず
)
が
出
(
で
)
て、
草木
(
くさき
)
が
蘇返
(
よみがえ
)
りました。
神は弱いものを助けた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうかこの
姥
(
うば
)
が一
生
(
しやう
)
のお
願
(
ねが
)
ひでございますから、たとひ
草木
(
くさき
)
を
分
(
わ
)
けましても、
娘
(
むすめ
)
の
行方
(
ゆくへ
)
をお
尋
(
たづ
)
ね
下
(
くだ
)
さいまし。
何
(
なん
)
に
致
(
いた
)
せ
憎
(
にく
)
いのは、その
多襄丸
(
たじやうまる
)
とか
何
(
なん
)
とか
申
(
まを
)
す、
盜人
(
ぬすびと
)
のやつでございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
汝をかこむ二十四本の
草木
(
くさき
)
の
元
(
もと
)
なる種のために、かの迷へる世と戰ふの
許
(
もと
)
なりしぞかし 九四—九六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“草木”の意味
《名詞》
草 木(そうもく、そうぼく)
草と木。また、植物。
(出典:Wiktionary)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“草木”で始まる語句
草木瓜
草木染
草木図説
草木子
草木国土
草木禽獣
草木育種
草木花卉
草木国土悉皆成仏