“呵々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かか42.7%
からから37.8%
から/\12.2%
かゝ4.9%
ああ1.2%
かやかや1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ほとんど胸きにひとしい嶮路へ、無理に馬を立てて馳け上がろうとすると、山上にもう一声、呵々かかと大笑する孔明の声がひびいて
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父は例の気性きしょうだから、呵々からからと笑いながら、「それも御土産おみやげの一部分です、どうか一緒に受取っておいて下さい」と云った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見て呵々から/\と打笑ひ扨も能氣味哉よききみかな惡漢共わるものども逃失にげうせたりと云つゝ半四郎のそばに立寄是々氣をたしかに持れよと抱起だきおこして懷中の氣付を與へ清水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「なに、ロックフェラアか、いや、ロックフェラアも近頃の不景気では思ふ様に慈善も出来ない」と、剛造はり返つて呵々かゝと大笑せり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
呵々ああ貧乏をすると誰でもそう云う、信三郎よ、卿も始めて人間となったか。幸あれ、坊っちゃん。君は間もなく真の人生を見るだろう。でなければ教員にでもなるのだ。さあ来い。
黄金丸は呵々かやかやと打ち笑ひて、「さな恨みそ。今日は朱目あかめぬしに引止められて、思はず会話はなしに時を移し、かくは帰着かえりおくれしなり。構へて待たせし心ならねば……」ト、ぶるに鷲郎も深くはとがめず
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)