“串”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くし86.2%
ぐし3.4%
じょう1.7%
かん1.7%
1.7%
さし1.7%
じょ1.7%
つらぬ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それであッてこのありさま,やいばくしにつんざかれ、矢玉の雨に砕かれて異域の鬼となッてしまッた口惜くちおしさはどれほどだろうか。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
雛鶏ひなどり家鴨あひると羊肉の団子だんごとをしたぐし三本がしきりにかやされていて、のどかに燃ゆる火鉢ひばちからは、あぶり肉のうまそうなかお
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
じょう串戯じょうだんをいっちゃ不可ません。誰がそんな、だってお前さん、火の玉の一件じゃありませんか。ええ、おかみさん。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雛鶏ひなどり家鴨あひると羊肉の団子だんごとをしたぐし三本がしきりにかやされていて、のどかに燃ゆる火鉢ひばちからは、あぶり肉のうまそうなかお
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
それはどうかしらん——彼女もまた一枚の子供用の真赤な瓦斯織がすおり単衣物ひとえものを買ったが、まだちょっと手を通したばかりの物がたった三百大銭だいせんの九二さしであった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「ええ……え、腕車くるまに、成程。ええ可うがす、可うがすとも。そりゃ仔細わけえ有りゃしません。何、わっしたちに。串戯じゃありません。姉さん、じょ……、そうですかい、済まねえな。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余の郷里にはホゴ、メバルなどいふ四、五寸ばかりの雑魚ざこくずつらぬいて売つて居る。さういふのを煮て食ふと実にうまい。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)