“雑魚”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜魚
読み方割合
ざこ93.8%
じゃこ5.0%
ざっこ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
求めてみるとなかなか獲物えものはかからない、ところへひっかかった君は、案外の雑魚ざこだと思ったら、実は意外の掘出し物であったのだ。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
阿波では福村の谷の大池の中に、周囲九十尺、水上の高さ十尺ばかりの大岩があって、この池でも鯉鮒を始めとし、小さな雑魚じゃこまでが、残らず一眼であるといっています。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこらあたりは利根川の河床かわぞこよりも低い卑湿地ひしっちで、小さい沼が一面にあった。上州じょうしゅうから来る鮒や雑魚ざっこのうまいのは、ここらでも評判だ。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)