雑魚じゃこ)” の例文
旧字:雜魚
阿波では福村の谷の大池の中に、周囲九十尺、水上の高さ十尺ばかりの大岩があって、この池でも鯉鮒を始めとし、小さな雑魚じゃこまでが、残らず一眼であるといっています。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
残飯の上に出し雑魚じゃこを載せてやると、贅沢な食事に馴れてゐるせゐか嬉しさうな顔もしないで、ほんの申訳ぐらゐしか食べないものだから、つい腹が立つて、折角の愛情も消し飛んでしまふ。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
残飯の上に出し雑魚じゃこを載せてやると、贅沢な食事に馴れてゐるせゐか嬉しさうな顔もしないで、ほんの申訳ぐらゐしか食べないものだから、つい腹が立つて、折角の愛情も消し飛んでしまふ。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
残飯の上に出し雑魚じゃこを載せてやると、贅沢ぜいたくな食事にれているせいかうれしそうな顔もしないで、ほんの申訳ぐらいしか食べないものだから、つい腹が立って、折角の愛情も消し飛んでしまう。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)