“敲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たた80.6%
たゝ14.9%
はた1.6%
たゝき1.2%
0.8%
のつく0.4%
ぱた0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薛老人はひどく恐れて、崑をたたいて神にあやまったが、幸いに禍をくだしもしなければ、またひっそりとして何の音さたもなかった。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
思へばうつゝとも覺えで此處までは來りしものの、何と言うて世を隔てたるかどたゝかん、我がまことの心をば如何なる言葉もて打ち明けん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
新吉はポンポンと煙管をはたいて、「小野さんに、それじゃあっしが済まねえがね……。」と溜息をいた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
格子戸作かうしどづくりになつてましてズーツと洗出あらひだしたゝきやまづらの一けんもあらうといふ沓脱くつぬぎゑてあり、正面しやうめんところ銀錆ぎんさびふすまにチヨイと永湖先生えいこせんせい光峨先生くわうがせんせい合作がつさく薄墨附立書うすずみつけたてがきふので
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そうだ、君の云うとおりだ」と帆村は手をった。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三四郎は此名前を読んだ儘、しばらく戸口の所でたゞずんでゐた。田舎者いなかものだからのつくするなぞと云ふ気の利いた事はやらない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
弥八 馬の沓でヒッぱたいてやった、それがどうした。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)