程度ていど)” の例文
わたくしじゆく御存知ごぞんちとほ高等女學校卒業以上かうとうぢよがくかうそつげふいじやう程度ていどもの入學にふがくせしめるので、女子ぢよし普通教育ふつうけういくはまづをはつたものとなければなりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
そこから着目ちゃくもくしてある程度ていど内偵ないていすすめて、その容疑者ようぎしゃを、べつべつに任意出頭にんいしゅっとうかたち警察けいさつし、井口警部いぐちけいぶ直接ちょくせつ訊問じんもんしてみた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
……げんに、廣島師範ひろしましはん閣下穗科信良かくかほしなしんりやうは——こゝに校長かうちやうたる威嚴ゐげんきずつけずれいしつしない程度ていどで、祝意しゆくいすこ揶揄やゆふくめた一句いつくがある。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のこるところは其考案そのこうあん實施じつし如何いかんといふてん歸着きちやくする。しか其實施そのじつし一時いちじ數十萬圓すうじゆうまんえん年々ねん/\十萬圓じゆうまんえん費用ひようにて出來でき程度ていどである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
國民こくみん消費節約せうひせつやく程度ていど此儘このまゝ持續ぢぞくすれば、はじめ日本にほん經濟界けいざいかい基礎きそ安固あんこなものになる、ことつていのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
夫婦ふうふ毎夜まいよおな火鉢ひばち兩側りやうがはつて、食後しよくご時間じかんぐらゐはなしをした。はなし題目だいもく彼等かれら生活せいくわつ状態じやうたい相應さうおうした程度ていどのものであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
えうするに世間せけんいま固有名こゆうめいなるものゝ意味いみ了解れうかいしてをらぬのであらう。固有名こゆうめい普通名ふつうめいどう程度ていどてゐるのであらう。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
しか勘次かんじ自身じしんには如何どん種類しゆるゐものでも現在げんざいかれこゝろあた滿足まんぞく程度ていどは、うしなうたおしな追憶つゐおくすることからける哀愁あいしうの十ぶんの一にもおよばない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やまくづして、それに引添ひきそふやうにてられたこのいへの二かいからは、丁度ちやうどせまらぬ程度ていどにその斜面しやめんそらの一とが、仰臥ぎやうぐわしてゐるわたしはいつてる。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
これからそなたも早速さっそくこの精神統一せいしんとういつ修行しゅぎょうにかからねばならぬが、もちろん最初さいしょから完全まったきのぞむのは無理むりで、したがって程度ていど過失あやまち見逃みのがしもするが
あのような女はすてた方がよい。お前がこれから出世をして、高い地位についた場合あの女はつまとしてふさわしくない。心は美しくとも知能ちのう程度ていどが低い。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
いくらかわらまじりにこたへられながらも、さすがにばくちきな支那人しなじんだ、おそろしくつた、洒落しやれもの使つかふなアぐらゐにほとほと感心かんしんしてゐたやうな程度ていど
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあひだに、おほいなる限界さかひをなしてつて、人間にんげん靈性れいせいしめし、程度ていどまで、實際じつさいところ不死ふしかはりをしてゐるのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それらは今日こんにちでも田舍ゐなかにおいてかけます物置ものおきとか、肥料入ひりよういれの納家なやのような簡單かんたん小屋こやがありますが、まあ、それとたいした相違そういのない程度ていどのものとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その反対にかの女のちえはなみはずれた程度ていど発達はったつした。かの女はなんでもわかるらしかった。でもそのあいらしくって、活発でやさしい気質きしつが、うちじゅうの者にかれていた。
「どのくらゐ程度ていどであつたか、それを懺悔ざんげさしてやらう。」とかひない手段しゆだんめぐらしてた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
まさか忍び返えしのソギ竹を黒板塀の上に列べたり、煉瓦塀れんがべいうえに硝子の破片を剣の山とえたりはせぬつもりだが、何、程度ていどの問題だ、これで金でも出来たら案外其様そんな事もやるであろうよ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
程度ていど厚薄こうはくぼくする信仰があったことが、ほぼわかってくるのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
五月ごがつあめつてゐるゆふぐれのことです。どこからともなく、あやめのいたはなのかをりがしてます。それが、かをりがするといふほどでなく、なんとなくかんじられるといふ程度ていどにほつてるのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
とにかく人畜じんちくまれる程度ていどおいて、大地だいち開閉かいへいするといふことは、わがくにおいてはけつしておこない現象げんしようてよい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それと利害りがいともにすべく滿洲まんしうから一所いつしよ安井やすゐが、如何いかなる程度ていど人物じんぶつになつたかを、あたまなかゑがいてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わしほう勿体もったいぶるわけではないが、そち母人ははびと修行しゅぎょう程度ていどでは、わしがいかにせたいとおもってもまだとてもまともにわし姿すがたることはできぬのじゃ……。
さも/\おとろへたかたちで、永代えいたいはうからながつゞいてるが、いてせんくと、文明ぶんめい程度ていど段々だん/\此方こつちるにしたがうて、屋根越やねごしにぶることがわかるであらう。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なほ化物ばけものに一の必要條件ひつえうぜうけんは、文化ぶんくわ程度ていど非常ひぜう密接みつせつ關係くわんけいいうすることである。化物ばけもの想像さうざうすることにあらずしてぜうである。はしると化物ばけもの發達はつたつしない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
人智じんちなるものが、動物どうぶつと、人間にんげんとのあいだに、おおいなる限界さかいをなしておって、人間にんげん霊性れいせいしめし、程度ていどまで、実際じっさいところ不死ふしかわりをしているのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ぐわつ以來いらい外國貿易ぐわいこくぼうえき状勢じやうせい金解禁きんかいきんたいする諸般しよはん準備じゆんび程度ていどよりて、かくごと事態じたい發生はつせい財界ざいかい急激きふげき波動はどうしやうずることなきことをしんずるものである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
位置ゐちがさういふひやられたやうなかたちつてうへに、生活せいくわつ状態じやうたいから自然しぜんある程度ていどまでは注意ちういかられて日陰ひかげるとひとしいものがあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それでもきよ年一昨年あたりはまたせう興味けうみもどつて來て、一週間しうかんに一ぐらゐの程度ていどで和田英作畫伯ぐわはくや小宮豐隆先生と時々手あはせの出來る近しよ球突塲たまつきばへ通つてゐたが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
かれはそのあね訪問はうもんによつて、その身柄みがら教養けうやう程度ていどを、ほゞ推察すゐさつすることが出来できた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
われ/\はちか關東大地震かんとうだいぢしんおいて、相模灣さがみわん海底かいていひろ十里四方じゆうりしほう程度ていどおいて、幾米いくめーとる上下變動じようげへんどうのあつたことをまなんだ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
へやなかはたゞ薄暗うすぐららされてゐた。そのよわひかりは、如何いか大字だいじ書物しよもつをも披見ひけんせしめぬ程度ていどのものであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しょうあいだわたくし自分じぶんむねなか程度ていどまで打明うちあけたのは、あなたお一人位ひとりくらいのもので、両親りょうしんはもとよりその何人なんびとにも相談そうだんひとつしたことはございませぬ。
上流社会じょうりゅうしゃかいでも卑劣ひれつなこと以上いじょうにはその教育きょういく程度ていどのぼらんのですから、まった下等社会かとうしゃかいすこしもことならんのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
うしておつぎは卯平うへいむかつてかれ幾分いくぶんづゝでも餘計よけい滿足まんぞく程度ていどにまでこゝろつくすことが、善意ぜんいもつてしてもむし冷淡れいたんであるがごとえねばならなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そも/\日本にほんには天地開闢以來てんちかいびやくいらいほとん連續的れんぞくてき地震ぢしんこつてゐたに相違さうゐない。その程度ていど安政あんせい大正たいしやう大震だいしん同等どうとうしくはそれ以上いじやうのものもすくなくなかつたらう。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
すなはこれ實行じつかうせんとすれば現在げんざい國民こくみん消費せうひ相當さうたう程度ていど節約せつやくせしむるよりほかにないのである。くしてはじめ冗費じようひせつ無駄むだはぶかしむることが出來できるのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
すこ寫眞しやしんの※が分りかけて來たわたしにはとても不滿ふまんでたまらない程度ていどのものだつた。
かくごと風雲ふううんは、加能丸かのうまる既往きわう航海史上かうかいしじやうめづらしからぬ現象げんしやうなれども、(一人坊主ひとりばうず)の前兆ぜんてうりて臆測おくそくせる乘客じやうかくは、かゝ現象げんしやうもつすゐすべき、風雨ふうう程度ていどよりも、むし幾十倍いくじふばいおそれいだきて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
火口かこう上皮じようひ一兩日いちりようじつあひだのぞかれると、噴火現象ふんかげんしようさら高調こうちようしてて、つひ鎔岩ようがん流出りゆうしゆつせしめる程度ていどたつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
上流社會じやうりうしやくわいでも卑劣ひれつなこと以上いじやうには其教育そのけういく程度ていどのぼらんのですから、まつた下等社會かとうしやくわいすこしもことならんのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
爾來じらい地震ぢしん記事きじは、かなり詳細せうさい文献ぶんけんあらはれてをり、その慘害さんがいじやう想像さうざうされるが、これを建築發達史けんちくはつたつしからて、地震ぢしんのために如何いかなる程度ていどにおいて、構造上こうざうぜう考慮かうりよくはへられたかは疑問ぎもんである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
はつきりして、かほ朧氣おぼろげ程度ていどでよくえる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最大級さいだいきゆう地震ぢしんではかような地變ちへん急激きゆうげきおこるのである。火山地方かざんちほうではその程度ていど地變ちへん緩漫かんまんおこるのであるから、それで火山かざん地震ぢしん安全瓣あんぜんべんとなるわけであらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
たとひ多少たしようつよ地震ぢしんおこすことがあつても、それは中流以下ちゆうりゆういかのものであつて、最大級さいだいきゆう程度ていどはるかにくだつたものである。まへ噴火ふんか前後ぜんご地盤ぢばん變動へんどう徐々じよ/\おこることをべた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)