“大地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいち63.8%
だいぢ10.3%
おほつち8.6%
たいち6.9%
ダイチ3.4%
おほづち1.7%
じびた1.7%
だいじ1.7%
ぢびた1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるとし台風たいふうおそったとき、あやうくこぎになろうとしたのを、あくまで大地だいちにしがみついたため、片枝かたえだられてしまいました。
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)
萬有ばんいうはゝたる大地だいぢその墓所はかどころでもあり、またその埋葬地まいさうちたるものがその子宮こぶくろでもある、さてその子宮こぶくろより千べつ兒供こどもうまれ、そのむねをまさぐりてふやうに
天地あめつちに少し至らぬ丈夫ますらをと思ひし吾や雄心をごころもなき」(巻十二・二八七五)、「大地おほつちらば尽きめど世の中に尽きせぬものは恋にしありけり」(巻十一・二四四二)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
はかばかしき下人げにんもなきに、かかるみだれたる世に、此殿このとのをつかはされたるこゝろざし、大地たいちよりもあつし、地神ちじんもさだめてしりぬらん。虚空こくうよりもたかし。
○もつと、人生のある大きな大地ダイチに渡つて行つてゐたなら、何とか心の満足する様なことも出来るのだらうのに。あゝ、何にしても、こゝはあまり単調です。
鵠が音:02 島の消息 (新字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
わがいへ大地おほづち
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
佐賀町通さがちょうどおりをひょろ/\参りまして、佐賀町川岸がしから仙台川岸を向うに見て、十間ばかりくと、番頭は袴を穿き羽織を着たなりでベタ/\と大地じびたへ坐ってしまい、動きません。
これ家来の無調法を主人がわぶるならば、大地だいじへ両手を突き、重々じゅう/″\恐れ入ったとこうべつちに叩き着けてわびをするこそしかるべきに、なんだ片手に刀の鯉口こいぐちを切っていながら詫をするなどとは侍の法にあるまい
小「何故大地ぢびためる、汚ならしい、ごみでも這入ってるといかないから止せ……御用の会符でも立ってるか見ろ」