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黒目勝
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くろめがち
ふりがな文庫
“
黒目勝
(
くろめがち
)” の例文
黒目勝
(
くろめがち
)
の
清
(
すず
)
しやかに、美しくすなおな眉の、濃きにや過ぐると煙ったのは、
五日月
(
いつかづき
)
に
青柳
(
あおやぎ
)
の影やや深き趣あり。浦子というは二十七。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと違って、スカンクスの奥さんは
凄
(
すご
)
いような美人で、鼻は高過ぎる程高く、切目の長い
黒目勝
(
くろめがち
)
の目に、有り余る
媚
(
こび
)
がある。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と
黒目勝
(
くろめがち
)
な、意味の深い、
活々
(
いきいき
)
とした
瞳
(
ひとみ
)
に映ると、何思ひけむ、紫ぐるみ、本に添へて、すらすらと持つて椅子に帰つた。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
黒目勝
(
くろめがち
)
な、
意味
(
いみ
)
の
深
(
ふか
)
い、
活々
(
いき/\
)
とした
瞳
(
ひとみ
)
に
映
(
うつ
)
ると、
何
(
なに
)
思
(
おも
)
ひけむ、
紫
(
むらさき
)
ぐるみ、
本
(
ほん
)
に
添
(
そ
)
へて、すらすらと
持
(
も
)
つて
椅子
(
いす
)
に
歸
(
かへ
)
つた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
臘
(
らふ
)
に
白粉
(
おしろい
)
した、
殆
(
ほとん
)
ど
血
(
ち
)
の
色
(
いろ
)
のない
顔
(
かほ
)
を
真向
(
まむき
)
に、ぱつちりとした
二重瞼
(
ふたへまぶた
)
の
黒目勝
(
くろめがち
)
なのを
一杯
(
いつぱい
)
に
睜
(
みひら
)
いて、
瞬
(
またゝき
)
もしないまで。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
のですが、
其
(
それ
)
が、
黒目勝
(
くろめがち
)
な
雙
(
さう
)
の
瞳
(
ひとみ
)
をぱつちりと
開
(
あ
)
けて
居
(
ゐ
)
る……
此
(
こ
)
の
目
(
め
)
に、
此處
(
こゝ
)
で
殺
(
ころ
)
されるのだらう、と
餘
(
あま
)
りの
事
(
こと
)
に
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ひましたから、
此方
(
こつち
)
も
熟
(
じつ
)
と
凝視
(
みつめ
)
ました。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
櫛巻
(
くしまき
)
の其の
水々
(
みずみず
)
とあるのを、がつくりと
額
(
ひたい
)
の
消
(
き
)
ゆるばかり、仰いで
黒目勝
(
くろめがち
)
な
涼
(
すずし
)
い
瞳
(
ひとみ
)
で
凝
(
じっ
)
と、
凝視
(
みつ
)
めた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
“黒目”で始まる語句
黒目
黒目金