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驕奢
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けうしや
ふりがな文庫
“
驕奢
(
けうしや
)” の例文
諫書に擧げてあつた
驕奢
(
けうしや
)
が、衣食調度の範圍内に止まらないで、大船の造營となり、夫卒の増員となつたのである。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
嘗
(
かつ
)
て
河陽
(
かやう
)
の
金谷
(
きんこく
)
に
別莊
(
べつさう
)
を
營
(
いとな
)
むや、
花果
(
くわくわ
)
、
草樹
(
さうじゆ
)
、
異類
(
いるゐ
)
の
禽獸
(
きんじう
)
一
(
ひとつ
)
としてあらざるものなし。
時
(
とき
)
に
武帝
(
ぶてい
)
の
舅
(
しうと
)
に
王鎧
(
わうがい
)
と
云
(
い
)
へるものあり。
驕奢
(
けうしや
)
を
石崇
(
せきそう
)
と
相競
(
あひきそ
)
ふ。
鎧
(
がい
)
飴
(
あめ
)
を
以
(
もつ
)
て
釜
(
かま
)
を
塗
(
ぬ
)
れば、
崇
(
そう
)
は
蝋
(
らふ
)
を
以
(
もつ
)
て
薪
(
たきゞ
)
とす。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殆
(
ほとん
)
ど同じ態度に近寄りまして
更
(
あらた
)
めて
感
(
かん
)
に
入
(
い
)
つた
一呼吸
(
いつこきう
)
の
裡
(
うち
)
にどちらもが
妾
(
めかけ
)
のありさうにも
有得
(
ありえ
)
さうにもないのゝ
明
(
あきら
)
かな事でした
即
(
すなは
)
ち
妾
(
めかけ
)
を置きますのを、こよなき
驕奢
(
けうしや
)
こよなき快楽としますやうな色が
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
次に
驕奢
(
けうしや
)
の跡が認められる。調度や衣服が次第に立派になつて、日々の
饌
(
ぜん
)
も獻立がむづかしくなつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
拙
(
つたな
)
き
哉
(
かな
)
、
驕奢
(
けうしや
)
の
獵
(
れふ
)
、
一鳥
(
いつてう
)
高
(
たか
)
く
逸
(
いつ
)
して、
谺
(
こだま
)
笑
(
わら
)
ふこと
三度
(
みたび
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
上
(
かみ
)
の
驕奢
(
けうしや
)
と
下
(
しも
)
の
疲弊
(
ひへい
)
とがこれまでになつたのを見ては、己にも策の施すべきものが無い。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
驕奢
(
けうしや
)
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ペエテルブルクに在りし間に余を
囲繞
(
ゐねう
)
せしは、巴里絶頂の
驕奢
(
けうしや
)
を、氷雪の
裡
(
うち
)
に移したる王城の
粧飾
(
さうしよく
)
、
故
(
ことさ
)
らに
黄蝋
(
わうらふ
)
の
燭
(
しよく
)
を幾つ共なく
点
(
とも
)
したるに、幾星の勲章、幾枝の「エポレツト」が映射する光
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
驕
漢検1級
部首:⾺
22画
奢
漢検1級
部首:⼤
12画
“驕奢”で始まる語句
驕奢品