駅員えきゐん)” の例文
旧字:驛員
跫音きようおんみだれて、スツ/\とれつゝ、ひゞきつゝ、駅員えきゐん驚破すわことありげなかほふたつ、帽子ぼうしかたひさしめて、そのまどをむづかしく覗込のぞきこむだ。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これが、すくなからずちや外套氏ぐわいたうしおどろかして、かれをして駅員えきゐんきふげしめたものに相違さうゐない。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
駅員えきゐん一人ひとりは、帽子ばうしとゝもに、くろ頸窪ぼんのくぼばかりだが、むかふにて、此方こつち横顔よこがほせたはうは、衣兜かくし両手りやうてれたなり、ほそめ、くちけた、こゑはしないで、あゝ、わらつてるとおもふのが
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「もし、もし、もし……駅員えきゐんかたえきかた——駅夫えきふさん……」
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)