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顔立
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かおだち
ふりがな文庫
“
顔立
(
かおだち
)” の例文
旧字:
顏立
香織
(
かおり
)
は
私
(
わたくし
)
よりは
年齢
(
とし
)
が二つ三つ
若
(
わか
)
く、
顔立
(
かおだち
)
はあまり
良
(
よ
)
くもありませぬが、
眼元
(
めもと
)
の
愛
(
あい
)
くるしい、なかなか
悧溌
(
りはつ
)
な
児
(
こ
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
特に「
御所人形
(
ごしょにんぎょう
)
」とか「
嵯峨人形
(
さがにんぎょう
)
」とか呼ばれるもので、昔からの技を守るものは出来が上等であります。
顔立
(
かおだち
)
にも
身形
(
みなり
)
にも型を守って乱しません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
やっぱり亭主では無かったのである。しかし兄弟とはどうしても受取れないくらい
顔立
(
かおだち
)
が違っていた。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
美しいと云う
顔立
(
かおだち
)
では無いが、色白の、
微塵
(
みじん
)
色気も
鄙気
(
いやしげ
)
も無いすっきりした娘で、
服装
(
みなり
)
も質素であった。其頃は女子英学塾に寄宿して居たが、後には外川先生の家に移った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ザックセン王宮の女官はみにくしといふ世の
噂
(
うわさ
)
むなしからず、いづれも
顔立
(
かおだち
)
よからぬに、人の世の春さへはや過ぎたるが多く、なかにはおい
皺
(
しわ
)
みて
肋
(
あばら
)
一つ一つに数ふべき胸を
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
つぶしに
結
(
ゆ
)
った前髪に
張金
(
はりがね
)
を入れておっ立てているので、髪のよくない事が
却
(
かえ
)
って目につきました。しかし
睫毛
(
まつげ
)
の長い
一重目縁
(
ひとえまぶた
)
の眼は愛くるしく、色の白い細面のどこか淋しい
顔立
(
かおだち
)
。
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
巧く行ったら、黒く出ている顔の輪郭とか、光の当っている所即ち
顔立
(
かおだち
)
を示す白い斑点とかの形に、微小ながらちゃんとした差があることが、分るかもしれないというつもりであった。
南画を描く話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
私などが幾らか人の
顔立
(
かおだち
)
なども分るようになってから、ちらちら話を聞いていましたのに、背こそすらりとしていますが、色白というのでもたく、顔立もよいとは思われぬものですから
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
と蝶吉がそう云う
顔立
(
かおだち
)
、母親は名を絹といった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平生
(
へいぜい
)
はちょいちょい
私
(
わたくし
)
のところへもお
詣
(
まい
)
りに
来
(
く
)
る、
至
(
いた
)
って
温和
(
おんわ
)
な、そして
顔立
(
かおだち
)
もあまり
悪
(
わる
)
くはない
女
(
おんな
)
なのでございますのに、
嫉妬
(
しっと
)
の
為
(
た
)
めには
斯
(
こ
)
んなにも
精神
(
こころ
)
が
狂
(
くる
)
って
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“顔”で始まる語句
顔
顔色
顔容
顔馴染
顔付
顔貌
顔面
顔触
顔料
顔回