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預
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あらかじ
ふりがな文庫
“
預
(
あらかじ
)” の例文
湖山が『詩屏風』は少しく趣を異にしているので、梅痴は
預
(
あらかじ
)
めこれを聞知って「是は新趣向大に面白き様存じ候」と言ったのである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鷲王
(
しゅうおう
)
と
龍王
(
りゅうおう
)
との
相
(
あい
)
闘
(
たたか
)
うが如き
凄惨狠毒
(
せいさんこんどく
)
の光景を生ぜんことを想察して
預
(
あらかじ
)
め之を
防遏
(
ぼうあつ
)
せんとせるか、今皆確知する
能
(
あた
)
わざるなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
翌朝は
夙
(
はや
)
く起き、管守を訪ひて
預
(
あらかじ
)
めことわりおき、さて姫と媼とを急がせつゝ共にボルゲエゼの館に往きぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
南洲其の免れざることを知り相共に鹿兒島に
奔
(
はし
)
る。一日南洲、月照の宅を
訪
(
と
)
ふ。此の夜月色
清輝
(
せいき
)
なり。
預
(
あらかじ
)
め
酒饌
(
しゆせん
)
を
具
(
そな
)
へ、舟を薩海に
泛
(
うか
)
ぶ、南洲及び平野次郎一僕と從ふ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
訝
(
いぶか
)
りつゝも
披
(
ひら
)
きて読めば、とみの事にて
預
(
あらかじ
)
め知らするに由なかりしが、
昨夜
(
よべ
)
こゝに着せられし天方大臣に附きてわれも来たり。伯の
汝
(
なんぢ
)
を見まほしとのたまふに
疾
(
と
)
く来よ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
本邦にも牝鶏の晨するを不吉とした。『碧山日録』に、長禄三年六月二十三日
癸卯
(
みずのとう
)
、天下飛語あり、諸州の兵
窃
(
ひそ
)
かに城中に
屯
(
たむろ
)
す、けだし諸公
預
(
あらかじ
)
め
禍
(
わざわい
)
の及ぶを懼るるなり。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これは
預
(
あらかじ
)
め
諒恕
(
りょうじょ
)
を願って置く。
後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
げに
埃及
(
エヂプト
)
の尖塔にも劣らぬ高さなり。かしこに
攀
(
よ
)
ぢしむるには
膽
(
きも
)
だましひ世の常ならぬ役夫を選むことにて、
預
(
あらかじ
)
め法皇の手より膏油の禮を受くと聞けり。姫。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ケダシ先生
預
(
あらかじ
)
メ葬地ヲ
卜
(
ぼく
)
セシトイフ。遠近会葬スルモノ百ヲ以テ数フ。先生
玩好
(
がんこう
)
御セズ。飲酒
嗜
(
たしな
)
マズ。
尤
(
もっとも
)
声色
(
せいしょく
)
ヲ遠ザク。人ノ
妓妾
(
ぎしょう
)
ヲ蓄フルヲ
視
(
み
)
ルモナホコレニ
唾
(
つば
)
セント欲ス。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
わが
預
(
あらかじ
)
め
度
(
はか
)
りし如く、さし向ひとなりては何のむづかしき事もなかりき。おん身が得しは只一つの接吻なりしが、わが得しは千萬にて總て殘る
隈
(
くま
)
なき
爲合
(
しあはせ
)
なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
藤田東湖藤森弘庵窃ニ君ニ謀ツテ曰ク幕吏因循ニシテ恐ラクハ
膺懲
(
ようちょう
)
ノ任ヲ尽スコト能ハザラン。天使モシ別勅ヲ
齎
(
もたら
)
シコレヲ責メンカ、アルイハ奮起スル所アラン。
預
(
あらかじ
)
メコレヲ
為
(
な
)
サバ
如何
(
いかん
)
ト。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
預
常用漢字
小6
部首:⾴
13画
“預”を含む語句
御預
預所
預金
預言者
預物
杜預
預置
預想
預言
永預
預防
預託品
預諸
預金通帳
預算
預替
頭預
預姫
預弟子
預察
...