トップ
>
闌
>
たけなは
ふりがな文庫
“
闌
(
たけなは
)” の例文
銀鞍
(
ぎんあん
)
の
少年
(
せうねん
)
、
玉駕
(
ぎよくが
)
の
佳姫
(
かき
)
、ともに
恍惚
(
くわうこつ
)
として
陽
(
ひ
)
の
闌
(
たけなは
)
なる
時
(
とき
)
、
陽炎
(
かげろふ
)
の
帳
(
とばり
)
靜
(
しづか
)
なる
裡
(
うち
)
に、
木蓮
(
もくれん
)
の
花
(
はな
)
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つ
皆
(
みな
)
乳房
(
ちゝ
)
の
如
(
ごと
)
き
戀
(
こひ
)
を
含
(
ふく
)
む。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その家に到り著いたのは、春未だ
闌
(
たけなは
)
ならざる頃であつただらう。郷を離れてより八年の後であつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
平次は
鬱陶
(
うつたう
)
しさうでした。遲れた櫻も
漸
(
ようや
)
くほころび始めて、世の中は春
闌
(
たけなは
)
なるべき筈なのに、雪が春先まで降つたのと、薄寒い日が續いたので、江戸の景氣も一向に引立ちません。
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
翁も
亦
(
ま
)
たねがへりの数に夢
幾度
(
いくたび
)
かとぎれけむ、むく/\と起きて我を呼び、これより談話俳道の事、戯曲の事に
闌
(
たけなは
)
にして、いつ
眠
(
ね
)
るべしとも知られず。われは
眠
(
ねむ
)
りの成らぬを水の
罪
(
とが
)
に帰して
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
……
酒氣
(
しゆき
)
が
天井
(
てんじやう
)
を
衝
(
つ
)
くのではない、
陰
(
いん
)
に
籠
(
こも
)
つて
疊
(
たゝみ
)
の
燒
(
や
)
けこげを
轉
(
ころ
)
げ
𢌞
(
まは
)
る。あつ
燗
(
かん
)
で
火
(
ひ
)
の
如
(
ごと
)
く
惡醉
(
あくすゐ
)
闌
(
たけなは
)
なる
最中
(
さいちう
)
。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
天保七年には春の未だ
闌
(
たけなは
)
ならぬうちに、柏軒が狩谷棭斎の第二女たか、後の名
俊
(
しゆん
)
を
娶
(
めと
)
つたらしい。何故と云ふに、柏の初節句即丙申の三月三日には、たかが家にゐたと伝へられてゐるからである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
闌
漢検1級
部首:⾨
17画
“闌”を含む語句
更闌
夜闌
春闌
闌干
闌更
星斗闌干
陳闌
奸闌繰
摩世闌
火闌降
鉤闌
闌秋
闌車
﨟闌