“たけなは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
73.7%
26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれそのたけなはなる時になりて、御懷より劒を出だし、熊曾くまそが衣のくびを取りて、劒もちてその胸より刺し通したまふ時に、そのおとたける見畏みて逃げ出でき。
天氣は上々、春はたけなは、これからお靜の手料理で、八五郎とみ交すのが、まさに一刻千金いつこくせんきんの有難さだつたのです。
平次は鬱陶うつたうしさうでした。遲れた櫻もようやくほころび始めて、世の中は春たけなはなるべき筈なのに、雪が春先まで降つたのと、薄寒い日が續いたので、江戸の景氣も一向に引立ちません。
翁もたねがへりの数に夢幾度いくたびかとぎれけむ、むく/\と起きて我を呼び、これより談話俳道の事、戯曲の事にたけなはにして、いつるべしとも知られず。われはねむりの成らぬを水のとがに帰して
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)