野蠻人やばんじん)” の例文
新字:野蛮人
これらをてもこの時代じだい人間にんげん一概いちがい野蠻人やばんじんだとはいへない、たゞ金屬きんぞく使用しようすることをらなかつたといふにすぎないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
おそ野蠻人やばんじん巣窟さうくつでゞもあればそれこそ一大事いちだいじ早速さつそく遁出にげだ工夫くふうめぐらさねばならぬ、それをるにはかくこのしま一周いつしうしてなければならぬとかんがへたので
精力せいりよくはある、覇氣はきはある、酒はける、女には眼が無い、ひらツたく謂ツたら頑固な利かぬ氣のじいさんで、別の言で謂つたら身分の高い野蠻人やばんじんである。其のくせ馬鹿に體面たいめん血統けつとうを重んじて。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
文身ほりものといふのは、もとは罪人の入墨いれずみから起つたとも、野蠻人やばんじん猛獸脅まうじうおどしから起つたとも言ひますが、これが盛んになつたのは、元祿げんろく以後、特に實暦はうれき、明和、寛政くわんせいと加速度で發達したもので
この貝輪かひわうでにはめる風俗ふうぞくは、今日こんにちでも南洋なんようあたりの野蠻人やばんじんあひだおほ見受みうけられますが、たゞその貝輪かひわはそのゑぐあながわりあひにちひさいので
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
現在げんざい野蠻人やばんじんなどが、これとおなじような器物きぶつ使つかつてゐるところからかんがへますと、この石匙いしさじけだものかはぐために使用しようしたものに相違そういありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)