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醜態
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ざま
ふりがな文庫
“
醜態
(
ざま
)” の例文
「
巫山戯
(
ふざけ
)
た真似をしやあがる。俺が渡さねえようにして置いたのに、船を取りに綱渡りで来やあがるなんて畜生、
醜態
(
ざま
)
あ見やあがれ」
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
『面喰った
醜態
(
ざま
)
ったらないね。毒薬と思いきや、ドロップを出されたんで、山猿め、すっかり毒気を抜かれやがった。ハッハハハ』
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
】彼はおずおず鏡に近寄って、ひょいと中をのぞいた。【畜生め! 何という
醜態
(
ざま
)
だ!】彼はそう口走って、ペッと唾を吐いた。
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
醜態
(
ざま
)
を見ろ、従順くなつたらう、野郎我の家へ来い、やい何様した、野郎、やあ此奴は死んだな、詰らなく弱い奴だな、やあい、
誰奴
(
どいつ
)
か来い
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
『あれ/\、あの
醜態
(
ざま
)
よう。』と
指
(
ゆびざ
)
す
彼方
(
かなた
)
を
見渡
(
みわた
)
すと、
生殘
(
いきのこ
)
つたる
獅子
(
しゝ
)
の
一團
(
いちだん
)
は、
雲
(
くも
)
を
霞
(
かすみ
)
と
深林
(
しんりん
)
の
中
(
なか
)
へ
逃失
(
にげう
)
せた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
「
唯
(
た
)
だ東京の
奴等
(
やつら
)
を言ったのサ、
名利
(
みょうり
)
に
汲々
(
きゅうきゅう
)
としているその
醜態
(
ざま
)
は何だ! 馬鹿野郎!
乃公
(
おれ
)
を見ろ! という心持サ」と上村もまた真面目で
註解
(
ちゅうかい
)
を加えた。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
あの時に親方がいて下さらなければ、一座の者は目も当てられない
醜態
(
ざま
)
になってしまうところでした
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ばかばかしい、銭を出して、あの
醜態
(
ざま
)
を見せられて、置き去りを
吃
(
く
)
うやつもないものだ
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「どう、白状したら……、でも、いい
醜態
(
ざま
)
じゃないの。自分がさんざん、
罪科
(
つみとが
)
もない人たちを、
見下
(
みくだ
)
していたんだからね。その台の下へ、いまに御自分が立つんでしょうからねえ」
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「はは、もろい奴じゃ。おのれその
醜態
(
ざま
)
で、実雅の悪口いうたか」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
醜態
(
ざま
)
を見ろ、おとなしくなったろう、野郎我の家へ来い、やいどうした、野郎、やあこいつは死んだな、つまらなく弱い奴だな、やあい、どいつか来い
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
醜態
(
ざま
)
あ見やあがれ。さあ大廻りしろ。此近くに渡しはねえのだ。俺はこれで溜飲が下ったぞ。これですっかり好い気持だ。どれどれ
最
(
も
)
少し鰻を掻き上げねえと、酒代が出て来ねえや」
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
この臆病者等が
怯
(
ひる
)
んで
動揺
(
どよ
)
めく
醜態
(
ざま
)
をじろじろ見廻して
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「見られた
醜態
(
ざま
)
じゃねえな」
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
左様ならと清吉は
自己
(
おの
)
が仕事におもむきける、後はひとりで物思ひ、
戸外
(
おもて
)
では無心の
児童
(
こども
)
達が
独楽戦
(
こまあて
)
の遊びに声〻喧しく、一人殺しぢや二人殺しぢや、
醜態
(
ざま
)
を見よ
讐
(
かたき
)
をとつたぞと
号
(
わめ
)
きちらす。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「𤢖はここに居まさあ。御覧なせえまし、
此
(
こ
)
の
醜態
(
ざま
)
だ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
他
(
ひと
)
の憂ひ災難を我が茶受とし、
醜態
(
ざま
)
を見よ馬鹿慾から芝居の金主して何某め痛い目に逢ふたるなるべし、さても笑止彼の小屋の潰れ方はよ、又日頃より小面憎かりし横町の生花の宗匠が二階
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
さようならと清吉は
自己
(
おの
)
が仕事におもむきける、後はひとりで物思い、
戸外
(
おもて
)
では無心の
児童
(
こども
)
たちが
独楽戦
(
こまあて
)
の遊びに声々
喧
(
かしま
)
しく、一人殺しじゃ二人殺しじゃ、
醜態
(
ざま
)
を見よ
讐
(
かたき
)
をとったぞと
号
(
わめ
)
きちらす。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
他
(
ひと
)
の憂い災難をわが茶受けとし、
醜態
(
ざま
)
を見よ馬鹿欲から芝居の金主して
何某
(
なにがし
)
め痛い目に逢うたるなるべし、さても笑止あの小屋の
潰
(
つぶ
)
れ方はよ、また日ごろより小面憎かりし横町の生花の宗匠が二階
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“醜態”の意味
《名詞》
醜態 (しゅうたい)
無様な姿。みじめな有り様。醜(みにく)い行状。
(出典:Wiktionary)
醜
常用漢字
中学
部首:⾣
17画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“醜”で始まる語句
醜
醜男
醜女
醜怪
醜悪
醜聞
醜婦
醜穢
醜陋
醜草