“醜陋”の読み方と例文
読み方割合
しゅうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後者の実例は場末の玩具屋おもちゃやの店頭で見られる安絵本のポンチなどがそれである。そこには尊い真は失われて残るものは虚偽と醜陋しゅうろうな悪趣味だけである。
漫画と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
殊に例の折助社会に至っては、こんなことは待っていましたという程に喜ばしい出来事で、あらゆる醜陋しゅうろうと下劣の言葉で、皮肉と嘲弄の材料にしていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どのような愚劣醜陋しゅうろうな事柄でも、崇高な事物と同様に、存在の権利を有ち、何らの醜い酬をも受けずに、美しいものと少しも変りなく、その存在を終えて行くことに
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)