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遺
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おと
ふりがな文庫
“
遺
(
おと
)” の例文
「
凡
(
およ
)
そ外より人に入るものの人を汚し能はざる事を知らざる
乎
(
か
)
。そは心に入らず、腹に入りて
厠
(
かはや
)
に
遺
(
おと
)
す。すなはち
食
(
くら
)
ふ所のもの
潔
(
きよま
)
れり。」
西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これ悪漢が持てりし
兇器
(
きょうき
)
なるが、渠らは白糸を
手籠
(
てご
)
めにせしとき、かれこれ
悶着
(
もんちゃく
)
の間に取り
遺
(
おと
)
せしを、忘れて捨て行きたるなり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
縞の財布よ、其の中に金が三両二分に端たが些とばかりと
印形
(
いんぎょう
)
が
這入
(
へえ
)
ってたから、
遺
(
おと
)
し主へ知らせて遣りたいと思って、万年の
橋間
(
はしま
)
で船を
繋
(
もや
)
って
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『アウシュコルン、』かれは言った、『今朝、ブーズヴィルの途上でイモーヴィルのウールフレークの
遺
(
おと
)
した手帳をお前が拾ったの見たものがある。』
糸くず
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
押戴
(
おしいたゞ
)
き
行燈
(
あんどう
)
の
灯
(
ひ
)
に
指翳
(
さしかざ
)
し一目見るより打ち驚き之は
先
(
さき
)
つ頃私しが道に
遺
(
おと
)
せし品にして母の
紀念
(
かたみ
)
の
櫛
(
くし
)
なれば家財道具は聊かの物も殘さず賣盡し身に
纏
(
まと
)
ふべき
衣類
(
いるゐ
)
さへ今は
綴
(
つゞれ
)
もあらざれども此品計りは我が母の
恩
(
おん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
祖「何ういう事も何もない、父の
屍骸
(
しがい
)
の
傍
(
かたわら
)
に汝の
艶書
(
てがみ
)
を
遺
(
おと
)
してあったのが、汝の天命である」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遺
常用漢字
小6
部首:⾡
15画
“遺”を含む語句
遺骸
遺書
遺言
遺憾
遺物
遺児
遺子
遺跡
遺恨
遺漏
遺孤
遺失
遺言状
遺誡
遺詔
遺骨
遺伝
遺髪
遺言書
拾遺愚草
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