追々おい/\)” の例文
エヽ商法しやうはふ様々さま/″\ありまするが、文明開化ぶんめいかいくわなかになつて以来いらいなんでも新発明しんはつめい新発明しんはつめいといふので追々おい/\この新商法しんしやうはふといふものが流行をいたしまする。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の花車という人は追々おい/\出世をして今では二段目の中央なかばまで来ているから、師匠の源氏山も出したがりませんのを、義によっておいとまを下さいまし
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まア是だけの金子を集めて、是を資本もとで追々おい/\と再建に取掛るつもりでわざ/\源兵衞さんが一昨日おとつい持って来たに依って
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
追々おい/\ひらけると口吸こうきゅうするようになると云いますが、是はきたないように存じますが、そうなったら圓朝などはぺろ/\めて歩こうと思って居ります。
往ってねえ、御馳走に成るのだから……旦那え、お梅も追々おい/\婆アに成りましたが、あの通りの奴でね、また私も萬助より他に馴染がないので心細うございます
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これから追々おい/\田地でんじでも買おうと云うのだが、一人の身上みのうえでは不自由勝だから、傳次女房を持ちてえが百姓の娘ではいやだが、聞けば何か此方こちらねえさんは元武士さむれえのお嬢さんで
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ふてい奴でございます、大きな野台骨やたいぼねを張っては居りますが、月給を払わないもんだから奉公人も追々おい/\減ってしまい、蕎麦屋でも、魚屋でも勘定をしねえから寄附よりつく者はねえので
女子供はみんな身装なりをして来るから、貴方もお筆さんに着せくお思いでしょう、また追々おい/\春の手間で差引きますが、年頃の娘の事ですから皆の身装を見たらうらやましくも思いなさろう
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其のは存外の御無沙汰を致しました、ちょっとうかゞうべきでございましたが、如何いかにも麻布辺からの事ゆえ、おッくうでもありかつ追々おい/\お熱く成って来たゆえ、藪医やぶいでも相応に病家びょうかもあり
御家老の仰せを受けて罷出まかりでました、貴方様には追々おい/\御出世、蔭ながら悦び居ります
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
又「此の内百金僕に返しても、此のかねは一に持ってくのじゃない、追々おい/\安い物が有れば段々に持って往く金だから、其のうちに君が才覚してつぐのえば宜しい、僕には命代いのちがわりの百円だ、返し給え」
眞「いや初めてだから十両、又追々おい/\と云うて貸りるのじゃ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
是から追々おい/\怪談になりますが、一寸一息つきまして。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
五「これから追々おい/\繰出します」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)