トップ
>
豊臣
>
とよとみ
ふりがな文庫
“
豊臣
(
とよとみ
)” の例文
旧字:
豐臣
「大きにそうでがしょう。あっしもおおよその見当がつきやしたが、察するにあの七人のやつは、
豊臣
(
とよとみ
)
の残党じゃごわせんかい」
右門捕物帖:03 血染めの手形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
北国から帰るとすぐ、また菊亭
晴季
(
はるすえ
)
と
諮
(
はか
)
って、
豊臣
(
とよとみ
)
という
新姓氏
(
しんせいし
)
をたて、朝廷に
請
(
こ
)
うて、以後、豊臣秀吉と称することになった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
およそ古今の
革命
(
かくめい
)
には必ず非常の
惨毒
(
さんどく
)
を流すの常にして、
豊臣
(
とよとみ
)
氏の
末路
(
まつろ
)
のごとき人をして
酸鼻
(
さんび
)
に
堪
(
た
)
えざらしむるものあり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
父
秀忠
(
ひでただ
)
と祖父
家康
(
いえやす
)
の素志を継いで、一つにはまだ
徳川
(
とくがわ
)
の天下が
織田
(
おだ
)
や
豊臣
(
とよとみ
)
のように栄枯盛衰の例にもれず、一時的で
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
〔
豊臣
(
とよとみ
)
〕
秀吉
(
ひでよし
)
や〔
徳川
(
とくがわ
)
〕
家康
(
いえやす
)
の如きはその人格の果して
如何
(
いか
)
なる人で在ったかは、今日未だ断定することは出来ない。
青年の新活動方面
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
いかんとなれば昔の英雄は国利民福を主とせずして自己の利害のみを主としたからです、
豊臣
(
とよとみ
)
が諸侯を征した。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
猫間犬丸と名をいつわり、どんなてがらでもたてて将軍家光にちかづき、ほろびうせた
豊臣
(
とよとみ
)
家のため、また祖父団右ヱ門のため、ひと太刀うらもうとしたにそういござらぬ。
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
北条
(
ほうじょう
)
、
足利
(
あしかが
)
をはじめ、
織田
(
おだ
)
、
豊臣
(
とよとみ
)
、徳川なぞの武門のことはあからさまに書かれてないまでも、すこし注意してこれを読むほどの人で、この国の過去に
想
(
おも
)
いいたらないものはなかろう。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
こうして魔神宗介様は多数の
眷族
(
けんぞく
)
を従えられ、いよいよ
益〻
(
ますます
)
人間に向かって惨害をお下しなされるうち、世はやや
治
(
おさ
)
まって
信長
(
のぶなが
)
時代となりさらに
豊臣
(
とよとみ
)
時代となりとうとう徳川時代となった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それにはわたくしは『
足利
(
あしかが
)
武鑑』、『
織田
(
おだ
)
武鑑』、『
豊臣
(
とよとみ
)
武鑑』というような、後の人のレコンストリュクションによって作られた書を最初に除く。次に『
群書類従
(
ぐんしょるいじゅう
)
』にあるような
分限帳
(
ぶんげんちょう
)
の類を除く。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
豊臣
(
とよとみ
)
秀吉などが、ここの
寺製
(
てらづく
)
りの酒を賞美して、諸侯のあいだにも「天野酒」といって知れ渡っているので、秀吉の亡き後は、その余風もだいぶ
廃
(
すた
)
っていたが
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すなわち半蔵門外の
貝塚
(
かいづか
)
に鎮座ましましていたのですが、時代は徳川お三代の名君家光公のご時世であり、島原以来の
切支
(
きりし
)
丹
(
たん
)
宗徒
(
しゅうと
)
も、長いこと気にかかっていた
豊臣
(
とよとみ
)
の残党も
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
大軍が
悠々
(
ゆうゆう
)
と
閑日月
(
かんじつげつ
)
を送る地は
豊臣
(
とよとみ
)
氏の恩沢を慕うところの大坂である。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それはまた一般が、
豊臣
(
とよとみ
)
中心を見すてて、徳川の治下を慕ってくるような人気のようにも見えた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに懸念したのは
豊臣
(
とよとみ
)
の残党で、それを口火に徳川へ恨みを持っている豊家ゆかりの大名たちが、いちどきに
謀叛
(
むほん
)
を起こしはしないだろうかという不安から奥州は
仙台
(
せんだい
)
の
伊達
(
だて
)
一家
右門捕物帖:01 南蛮幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
たとえば日本における
豊臣
(
とよとみ
)
秀吉の如きは、
犀眼
(
さいがん
)
、鋭意、時に厳酷でもあり、烈しくもあり、鋭くもあり、抜け目もない英雄であるが、どこか一方に、開け放しなところがある。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ちくしょう? じゃ、
豊臣
(
とよとみ
)
がたの犬も同然じゃごわせんか。おっかねえべっぴんに、またおまんまのお給仕までもしてもらったもんだね。ようがす、あっしがだんなの代わりに、料ってやりましょう」
右門捕物帖:03 血染めの手形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
天下の者は
豊臣
(
とよとみ
)
、
徳川
(
とくがわ
)
、
北条
(
ほうじょう
)
、
柴田
(
しばた
)
のともがらあるを知って、
武田菱
(
たけだびし
)
の
旗
(
はた
)
じるしを、とうの昔にわすれているが——いやじぶんもそうだったが——こいつは大きな
見当
(
けんとう
)
ちがい、あの
麒麟児
(
きりんじ
)
が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自ら戦後の
経綸
(
けいりん
)
と大策に当たり、
豊臣
(
とよとみ
)
文化の旧態を、根本から
革
(
あらた
)
めにかかっている徳川家康の勢威と——その二つの文化の潮流が、たとえば、河の中を往来している船にも、
陸
(
おか
)
をゆく男女の風俗にも
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“豊臣(豊臣氏)”の解説
豊臣氏(とよとみうじ、とよとみし、豐臣氏)は、日本の氏族のひとつ。姓(カバネ)は朝臣。
天正13年(1585年)に正親町天皇から羽柴秀吉に下賜され、これにより秀吉は関白叙任の際に得ていた藤原の氏を豊臣に改めた。この氏は豊臣政権における大名統制の手段として用いられ、有力大名の官位叙任では家伝の姓は無視され基本的に豊臣氏が用いられた。
(出典:Wikipedia)
豊
常用漢字
小5
部首:⾖
13画
臣
常用漢字
小4
部首:⾂
7画
“豊臣”で始まる語句
豊臣秀吉
豊臣家
豊臣秀頼
豊臣姓
豊臣太閤裂封冊