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諸方
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しょほう
ふりがな文庫
“
諸方
(
しょほう
)” の例文
翌
(
あく
)
る日はまる一日じゅう、
諸方
(
しょほう
)
の訪問に
費
(
ついや
)
された。新来の旅人は
先
(
ま
)
ずこの
市
(
まち
)
のお歴々がたを訪問した。初めに県知事に敬意を表した。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
ケメトスの評判が
諸方
(
しょほう
)
に響き渡ると、彼と技をくらべようという者がたくさん出て来ました。しかし誰も彼に及ぶ者はありませんでした。
彗星の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
偽怪、誤怪はすこぶる多きも、この二者を除き、なお実際の狐惑、狐憑きは
諸方
(
しょほう
)
に起こり、たやすく実験のできることなれば、別段例を挙ぐるに及ばぬ。
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
彼
(
かれ
)
ら、
宿
(
やど
)
なしどもは、
北
(
きた
)
といわず、
南
(
みなみ
)
といわず、
西
(
にし
)
といわず、
東
(
ひがし
)
といわず、
平常
(
へいじょう
)
諸方
(
しょほう
)
をあるきまわっていますから、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
なことを
知
(
し
)
っていました。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
伯母には内密で
諸方
(
しょほう
)
に借金が出来ました。まだその上に、お春親子にも三、四十両の借金が出来ました。
蜘蛛の夢
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
此
(
これ
)
が
年頃
(
としごろ
)
になったのでございますから、
縁談
(
えんだん
)
の
口
(
くち
)
は
諸方
(
しょほう
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るようにかかりましたが、
俚諺
(
ことわざ
)
にも
帯
(
おび
)
に
短
(
みじ
)
かし
襷
(
たすき
)
に
長
(
なが
)
しとやら、なかなか
思
(
おも
)
う
壺
(
つぼ
)
にはまったのがないのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「わたしは、
貧
(
まず
)
しい
人間
(
にんげん
)
です。
親
(
おや
)
もありませんし、
家
(
うち
)
もないものです。こうして
諸方
(
しょほう
)
を
歩
(
ある
)
いて、
食
(
た
)
べるものや、
着
(
き
)
るものをもらって
歩
(
ある
)
く
人間
(
にんげん
)
なのでございます。」と
答
(
こた
)
えました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
諸方
(
しょほう
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るようにかかって
来
(
く
)
る
縁談
(
えんだん
)
、
中
(
なか
)
には
随分
(
ずいぶん
)
これはというのもあったそうでございますが、
敦子
(
あつこ
)
さまは
一
(
ひと
)
つなしに
皆
(
みな
)
断
(
ことわ
)
って
了
(
しま
)
うのでした。これにはむろん
訳
(
わけ
)
があったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“諸方”の意味
《名詞》
諸方(しょほう)
あちこち。方々。
(出典:Wiktionary)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“諸方”で始まる語句
諸方に