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褒
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ほめ
ふりがな文庫
“
褒
(
ほめ
)” の例文
旧字:
襃
人を
褒
(
ほめ
)
れば自分の器量が下るとでも思うのか、人の
為
(
し
)
た事には必ず
非難
(
けち
)
を附けたがる、
非難
(
けち
)
を附けてその
非難
(
けち
)
を附けたのに必ず感服させたがる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ですから、
骨肉
(
しんみ
)
の旦那様よりか、他人の奥様に
憎悪
(
にくしみ
)
が多く掛る。町々の女の目は
褒
(
ほめ
)
るにつけ、
譏
(
そし
)
るにつけ、奥様の身一つに向いていましたのです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そういう
褒
(
ほめ
)
言葉の噂を聞くと鯉丈は肩を落して溜息をつき「そりゃそうだろうよ、おれはあのときいつでも客のために命がけで立って番をしているのだからな」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
爲
(
す
)
る
白痴
(
たはけ
)
が
有者
(
あるもの
)
か取たなら取たと申せ何も其方が
頼
(
たのま
)
れる程で金子を取たとて
別
(
べつ
)
に
恥
(
はぢ
)
にも成ぬ又其方の身分で其金を取ぬと申たとて
別
(
べつ
)
に
褒
(
ほめ
)
る處もない今申通金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
全
(
すっ
)
かり忘れて居た、
難有
(
ありがた
)
い/\、お前のお影で助かッた内儀が帰ッて来れば必ずお前を
褒
(
ほめ
)
るだろう
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
今初まったでもないが困った始末、ただ感心なのはあの男と、永年の勤労が位を進め、お名前を
聞
(
きく
)
さえが堅くるしい同郷出身の何がし殿が、縁も無いに
力瘤
(
ちからこぶ
)
を入れて
褒
(
ほめ
)
そやしたは
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
独
(
ひと
)
り大原君に限ってその癖がない。自分の脳髄の鈍い事を言立て他人の事は何でも
褒
(
ほめ
)
る。学校にいた時分も自分の解らない疑問は誰の処へでも聞きに来る。自分より下級の人にでも尋ねる。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
そっちへ
退
(
の
)
けろ。お
叱
(
しかり
)
はあるまいが、お
褒
(
ほめ
)
は
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
何かしら
瑕疵
(
きず
)
を見付けて、其で自分の見識を示した上で、しかし、まあ、可なりの作だと云う。
褒
(
ほめ
)
る時には
屹度
(
きっと
)
然う云う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
殊に又美人の操ほど
当
(
あて
)
に成らぬ者は無く厳重なる貴族社会に於てすらも幾百人の目を
偸
(
ぬす
)
みて不義の快楽に
耽
(
ふけ
)
りながら生涯人に
知
(
しら
)
れずして操堅固と
褒
(
ほめ
)
らるゝ貴婦人も少なからず
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
お
褒
(
ほめ
)
なさっても
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
で、平生は眼中に置かぬらしく言っていた
批判家
(
ひひょうか
)
等
(
ら
)
に
褒
(
ほめ
)
られたいが一杯で、
愈
(
いよいよ
)
文学に熱中して、明けても暮れても文学の事ばかり言い暮らし、眼中唯文学あるのみで、文学の
外
(
ほか
)
には何物もなかった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
褒
常用漢字
中学
部首:⾐
15画
“褒”を含む語句
褒賞
褒美
褒詞
御褒美
毀誉褒貶
褒貶
王褒
御褒
褒状
褒姒
過褒
御褒賞
褒辞
褒貶毀誉
褒賞試文
褒斜
通褒
麛裘青豻褒
褒章
褒称
...