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藁店
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わらだな
ふりがな文庫
“
藁店
(
わらだな
)” の例文
火事で
茸
(
きのこ
)
が飛んで来たり、
御茶
(
おちゃ
)
の
味噌
(
みそ
)
の女学校へ行ったり、
恵比寿
(
えびす
)
、
台所
(
だいどこ
)
と並べたり、或る時などは「わたしゃ
藁店
(
わらだな
)
の子じゃないわ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから第三は非業の死をとげた三日ほどまえにその職務に従い、牛込の
藁店
(
わらだな
)
でだんなばくちを検挙したということでありました。
右門捕物帖:01 南蛮幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
昔
(
むかし
)
よりして
界隈
(
かいわい
)
では、
通寺町
(
とほりてらまち
)
保善寺
(
ほぜんじ
)
に
一樹
(
いちじゆ
)
、
藁店
(
わらだな
)
の
光照寺
(
くわうせうじ
)
に
一樹
(
いちじゆ
)
、とともに、
三枚振袖
(
みつふりそで
)
、
絲櫻
(
いとざくら
)
の
名木
(
めいぼく
)
と、
稱
(
とな
)
へられたさうである。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おせい様とは大の仲よしの
藁店
(
わらだな
)
の瀬戸物問屋吉田屋の内儀お
民
(
たみ
)
だ、いつも来て、じぶんの
家
(
うち
)
のように勝手を知っている家だ。案内も待たずに、奥へ通った。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
養母のりつは仲々の理財家で、株をやつたり借家を建てたりして、その頃は牛込の
藁店
(
わらだな
)
に住んでゐたが、藁店の相沢と云へば、牛込でも相当の金持ちとして見られてゐた。
晩菊
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
「あります。壽阿彌の方へは牛込の
藁店
(
わらだな
)
からお婆あさんが命日毎に參られます。谷の音の方へは、當主の關口文藏さんが福島にをられますので、代參に本所緑町の關重兵衞さんが來られます。」
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
養母のりつは仲々の理財家で、株をやったり借家を建てたりして、その頃は
牛込
(
うしごめ
)
の
藁店
(
わらだな
)
に住んでいたが、藁店の相沢と云えば、牛込でも相当の金持ちとして見られていた。
晩菊
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
たしかに百化け十吉らしい奴がゆうべ牛込の
藁店
(
わらだな
)
に現れまして、そこの足袋屋小町と言われておりました若い娘を、巧みに
浚
(
さら
)
っていったという訴えがあったげにござりまするぞ
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
身を包む無数の人と、無数の光が頭を遠慮なく焼いた。代助は逃げる様に
藁店
(
わらだな
)
を
上
(
あが
)
った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
身
(
み
)
を
包
(
つゝ
)
む無数の
人
(
ひと
)
と、無数の
光
(
ひかり
)
が
頭
(
あたま
)
を遠慮なく
焼
(
や
)
いた。代助は
逃
(
に
)
げる様に
藁店
(
わらだな
)
を
上
(
あが
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところが天気模様が悪くなって、
藁店
(
わらだな
)
を上がり掛けるとぽつぽつ降り出した。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
所
(
ところ
)
が天気模様が
悪
(
わる
)
くなつて、
藁店
(
わらだな
)
を
上
(
あ
)
がり
掛
(
か
)
けるとぽつ/\
降
(
ふ
)
り
出
(
だ
)
した。
傘
(
かさ
)
を
持
(
も
)
つて
来
(
こ
)
なかつたので、
濡
(
ぬ
)
れまいと思つて、つい
急
(
いそ
)
ぎ
過
(
す
)
ぎたものだから、すぐ
身体
(
からだ
)
に
障
(
さわ
)
つて、
息
(
いき
)
が
苦
(
くる
)
しくなつて困つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“藁”で始まる語句
藁
藁草履
藁葺
藁屋
藁屑
藁屋根
藁沓
藁束
藁苞
藁人形