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花籃
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はなかご
ふりがな文庫
“
花籃
(
はなかご
)” の例文
按
(
あん
)
ずるに、火の
原因
(
おこり
)
は、昼、
初春
(
はる
)
の
宴
(
うたげ
)
に、たくさんな
花籃
(
はなかご
)
が持ち込まれており、上には、蝶花の祭り
簪
(
かんざし
)
がたくさん
挿
(
さ
)
してあったが、
籃
(
かご
)
の底には、
硫黄
(
いおう
)
、
焔硝末
(
えんしょうまつ
)
、火薬玉などが
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今朝ほど、
背負上
(
しょいあげ
)
を高くいたして、
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
きましてね、
花籃
(
はなかご
)
を担ぎました、
容子
(
ようす
)
の
佳
(
い
)
い、美しい姉さんが、あの小さなお扇子を手に持って、」と
言懸
(
いいかか
)
ると、何と心得たものか
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其中
(
そのうち
)
で
綺麗
(
きれい
)
な
支那製
(
しなせい
)
の
花籃
(
はなかご
)
のなかへ
炭團
(
たどん
)
を
一杯
(
いつぱい
)
盛
(
も
)
つて
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
に
飾
(
かざ
)
つたと
云
(
い
)
ふ
滑稽
(
こつけい
)
と、
主人
(
しゆじん
)
の
編上
(
あみあげ
)
の
靴
(
くつ
)
のなかへ
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
み
込
(
こ
)
んで、
金魚
(
きんぎよ
)
を
放
(
はな
)
したと
云
(
い
)
ふ
惡戲
(
いたずら
)
が、
宗助
(
そうすけ
)
には
大變
(
たいへん
)
耳
(
みゝ
)
新
(
あたら
)
しかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
中
(
うち
)
で
綺麗
(
きれい
)
な支那製の
花籃
(
はなかご
)
のなかへ
炭団
(
たどん
)
を一杯
盛
(
も
)
って床の間に飾ったと云う
滑稽
(
こっけい
)
と、主人の編上の靴のなかへ水を汲み込んで、金魚を放したと云う
悪戯
(
いたずら
)
が、宗助には大変耳新しかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
女は
乳
(
ち
)
の上へ右左、幅広く
引掛
(
ひっか
)
けた桃色の紐に両手を
挟
(
はさ
)
んで、
花籃
(
はなかご
)
を
揺直
(
ゆりなお
)
し
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
籃
漢検1級
部首:⽵
20画
“花”で始まる語句
花
花瓶
花魁
花弁
花片
花園
花崗岩
花簪
花崗石
花車