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艶々
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つや/\
ふりがな文庫
“
艶々
(
つや/\
)” の例文
旧字:
艷々
あゝ、あの、
手遊
(
てあそ
)
びの
青首
(
あをくび
)
の
鴨
(
かも
)
だ、と
見
(
み
)
ると、
續
(
つゞ
)
いて、
追
(
お
)
ひ
状
(
さま
)
に
袖
(
そで
)
の
下
(
した
)
を
拔
(
ぬ
)
けたのは、
緋
(
ひ
)
に
黄色
(
きいろ
)
に、
艶々
(
つや/\
)
とした
鴛鴦
(
をしどり
)
である。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのくせ、皮膚の色は、それや真つ白で、
艶々
(
つや/\
)
してゐて、女だつたらつて思うくらゐよ。妙なもんよ、それや……。
モノロオグ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
雛児の卅
羽
(
ぱ
)
も取り出すうちには、顔も
艶々
(
つや/\
)
しくなる上に、立派な芸さへ覚える事が出来る。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
胃弱者に見るやうな蒼黒い顏つきの、細つこい亭主にひきかへて、がつしりと
恰幅
(
かつぷく
)
のいゝ、顏色も
艶々
(
つや/\
)
して、造作もはつきりしてゐるし、男性的の聲はあけつ放しの性質そのまゝであつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
そこへ入つて来た福来博士は
吃驚
(
びつくり
)
して
艶々
(
つや/\
)
した夫人の顔を見てゐたが、
漸
(
やつ
)
とそれが自分の最愛の妻だと判ると、実験心理学でごちや/\になつた頭を
鄭寧
(
ていねい
)
に下げてお辞儀を一つした。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、よく
御覧
(
ごらん
)
なさい、あの
濡
(
ぬ
)
れたやうに
艶々
(
つや/\
)
と
黒
(
くろ
)
くすごい
中
(
なか
)
に……」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「馬鹿に
艶々
(
つや/\
)
した顔をしてるぢやないか、何を食つてるんだね、近頃は。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
二人寢
(
ふたりね
)
の
寛
(
ゆつた
)
りとした
立派
(
りつぱ
)
なもので、
一面
(
いちめん
)
に、
光
(
ひかり
)
を
持
(
も
)
つた、
滑
(
なめ
)
らかに
艶々
(
つや/\
)
した、
絖
(
ぬめ
)
か、
羽二重
(
はぶたへ
)
か、と
思
(
おも
)
ふ
淡
(
あは
)
い
朱鷺色
(
ときいろ
)
なのを
敷詰
(
しきつ
)
めた、
聊
(
いさゝ
)
か
古
(
ふる
)
びては
見
(
み
)
えました。が、それは
空
(
そら
)
が
曇
(
くも
)
つて
居
(
ゐ
)
た
所爲
(
せゐ
)
でせう。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
艶
常用漢字
中学
部首:⾊
19画
々
3画
“艶”で始まる語句
艶
艶麗
艶書
艶冶
艶姿
艶消
艶種
艶聞
艶然
艶色