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細微
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さいび
ふりがな文庫
“
細微
(
さいび
)” の例文
いはんや
泰西人
(
たいせいじん
)
の浮世絵に関する審美的工芸的研究は既に遠く十年以前全く
細微
(
さいび
)
に
渉
(
わた
)
りて完了せられたるにおいてをや。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
此
(
この
)
砂
(
すな
)
は
啻
(
たゞ
)
に
細微
(
さいび
)
なるばかりではなく、
一種
(
いつしゆ
)
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
粘着力
(
ねんちやくりよく
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
るので、
此處
(
こゝ
)
に
陷落
(
かんらく
)
した
者
(
もの
)
は
掻
(
か
)
き
上
(
あが
)
らうとしては
滑
(
すべ
)
り
落
(
お
)
ち、
滑
(
すべ
)
り
落
(
お
)
ちては
砂
(
すな
)
に
纒
(
まと
)
はれ、
其内
(
そのうち
)
に
手足
(
てあし
)
の
自由
(
じゆう
)
を
失
(
うしな
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と、いったような応答が、かなり
細微
(
さいび
)
にわたって交わされた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廣
(
ひろ
)
さは
直徑
(
さしわたし
)
三十ヤード
位
(
ぐらい
)
、
深
(
ふか
)
さは
僅
(
わず
)
か一
丈
(
じやう
)
にも
足
(
た
)
らぬ
程
(
ほど
)
だから、
鐵檻車
(
てつおりのくるま
)
の
屋根
(
やね
)
へ
上
(
のぼ
)
つたら、
或
(
あるひ
)
は
穴
(
あな
)
の
外
(
そと
)
へ
飛出
(
とびだ
)
す
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
るやうだが、
前
(
まへ
)
にも
云
(
い
)
つた
樣
(
やう
)
に
擂盆
(
すりばち
)
の
形
(
かたち
)
をなした
穴
(
あな
)
の
四邊
(
しへん
)
は
實
(
じつ
)
に
細微
(
さいび
)
なる
砂
(
すな
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“細微”の意味
《名詞》
細かく僅かであること。また、そのようなさま。微細。
身分が賤しいこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐