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笻
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つゑ
ふりがな文庫
“
笻
(
つゑ
)” の例文
この第三回の
行
(
かう
)
、われは髪を剃り
笻
(
つゑ
)
を曳きて古人の跡を蹈み、
自
(
みづ
)
から意向を定めてありしかば義友も遂に我に迫らず、遂に大坂の義獄に
与
(
あづか
)
らざりしも
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
其時
(
そのとき
)
に
俄盲目
(
にはかめくら
)
の
乞食
(
こじき
)
と見えまして、
細竹
(
ほそたけ
)
の
笻
(
つゑ
)
を
突
(
つ
)
いて
年齢
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
は
彼是
(
かれこれ
)
五十四五でもあらうかといふ男、見る影もない
襤褸
(
すぼろ
)
の
扮装
(
なり
)
で、
何
(
ど
)
うして
負傷
(
けが
)
を
致
(
いた
)
しましたか
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此翁和哥を
善
(
よく
)
し
且
(
かつ
)
好古
(
かうこ
)
の
癖
(
へき
)
ありて
卓達
(
たくたつ
)
の人なり、
雅談
(
がだん
)
湧
(
わく
)
が如く、おもはず
笻
(
つゑ
)
をとゞめし事四五日なりし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鴫立沢
(
しぎたつさは
)
の夕暮に
笻
(
つゑ
)
を
停
(
とゞ
)
めて一人歎き、一人さまよふ武蔵野に千草の露を踏みしだき、果白河の関越えて
幾干
(
いくそ
)
の山河隔たりし都の方をしのぶの里、おもはくの橋わたり過ぎ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
おもしろの春の
小雨
(
こさめ
)
や、うら向けに羽織かぶりて、
笻
(
つゑ
)
かつぎ、石いくつ飛び、
童
(
わらべ
)
さび、声うちあげて、翁こそ帰り来ましぬ。柿がもと、白梅がもとかうかうと帰り来ましぬ。先生らしも。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
牧人
(
ぼくじん
)
笻
(
つゑ
)
を
擲
(
なげう
)
ちて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
此翁和哥を
善
(
よく
)
し
且
(
かつ
)
好古
(
かうこ
)
の
癖
(
へき
)
ありて
卓達
(
たくたつ
)
の人なり、
雅談
(
がだん
)
湧
(
わく
)
が如く、おもはず
笻
(
つゑ
)
をとゞめし事四五日なりし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おもしろの春の
小雨
(
こさめ
)
や、うら向けに羽織かぶりて、
笻
(
つゑ
)
かつぎ、石いくつ飛び、
童
(
わらべ
)
さび、声うちあげて、翁こそ帰り来ましぬ。柿がもと、白梅がもと、かうかうと帰り来ましぬ。先生らしも。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
百樹
(
もゝき
)
曰
(
いはく
)
、
余
(
よ
)
京水をしたがへて越後に遊びし時、此
小千谷
(
をぢや
)
の人
岩淵
(
いはぶち
)
氏(牧之老人の親族なり)の家に
笻
(
つゑ
)
をとゞめたる事十四日、(八月なり)あるじの
嗣子
(
むすこ
)
廿四五
許
(
ばかり
)
、
号
(
がう
)
を
岩居
(
がんきよ
)
といふ、
書
(
しよ
)
をよくす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
我は
誰
(
た
)
ぞ
笻
(
つゑ
)
は曳きつつ
新墓
(
あらはか
)
の日に
殖
(
ふ
)
ゆるすら朝眼樂しむ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
百樹
(
もゝき
)
曰
(
いはく
)
、
余
(
よ
)
京水をしたがへて越後に遊びし時、此
小千谷
(
をぢや
)
の人
岩淵
(
いはぶち
)
氏(牧之老人の親族なり)の家に
笻
(
つゑ
)
をとゞめたる事十四日、(八月なり)あるじの
嗣子
(
むすこ
)
廿四五
許
(
ばかり
)
、
号
(
がう
)
を
岩居
(
がんきよ
)
といふ、
書
(
しよ
)
をよくす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
また、なぐさめの
笻
(
つゑ
)
の道。
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ひとり
笻
(
つゑ
)
ひく墓地の道
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
笻
部首:⽵
11画
“笻”を含む語句
孤笻
木部孤笻
一笻千巌万壑
盲笻
遊笻