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硝子張
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がらすばり
ふりがな文庫
“
硝子張
(
がらすばり
)” の例文
表に待つてゐた三四郎が、気が付いて見ると、
店先
(
みせさき
)
の
硝子張
(
がらすばり
)
の
棚
(
たな
)
に櫛だの
花簪
(
はなかんざし
)
だのが
列
(
なら
)
べてある。三四郎は妙に思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
十一
時頃
(
じごろ
)
から
熱
(
ねつ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たので
自分
(
じぶん
)
はプラツトホームの
眞中
(
まんなか
)
に
設
(
まう
)
けある四
方
(
はう
)
硝子張
(
がらすばり
)
の
待合室
(
まちあひしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて
小
(
ちひ
)
さくなつて
居
(
ゐ
)
ると
呑氣
(
のんき
)
なる
義母
(
おつかさん
)
はそんな
事
(
こと
)
とは
少
(
すこ
)
しも
御存知
(
ごぞんじ
)
なく
待合室
(
まちあひしつ
)
を
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ところがさ、商売柄、ぴかぴかきらきらで、
廓
(
くるわ
)
の
張店
(
はりみせ
)
を
硝子張
(
がらすばり
)
の、竜宮づくりで輝かそうていったのが、むかし六郷様の裏門へぶつかったほど、一棟、
真暗
(
まっくら
)
じゃありませんか。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
寒国
(
かんごく
)
では、
恁
(
か
)
うして
炉
(
ろ
)
を
切
(
き
)
つた
処
(
ところ
)
がある。これは
夏
(
なつ
)
の
待遇
(
もてなし
)
に
違
(
ちが
)
ひない。
贅沢
(
ぜいたく
)
なものだ。
昔
(
むかし
)
僭上
(
せんじやう
)
な
役者
(
やくしや
)
が
硝子張
(
がらすばり
)
の
天井
(
てんじやう
)
に
泳
(
およ
)
がせて、
仰向
(
あふむ
)
いて
見
(
み
)
たのでさへ、
欠所
(
けつしよ
)
、
所払
(
ところばら
)
ひを
申
(
まを
)
しつかつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“硝子”で始まる語句
硝子
硝子戸
硝子窓
硝子扉
硝子越
硝子杯
硝子玉
硝子盃
硝子壜
硝子障子