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寒国
読み方 | 割合 |
かんこく | 66.7% |
かんごく | 33.3% |
されば
暖国の人のごとく初雪を
観て
吟詠遊興のたのしみは
夢にもしらず、
今年も又此
雪中に
在る事かと雪を
悲は
辺郷の
寒国に
生たる不幸といふべし。
娵はうちゑみつゝ
姑にかくといへば、姑は
俄に
土産など取そろへる
間に
娵髪をゆひなどして
嗜の
衣類を
着し、
綿入の
木綿帽子も
寒国の
習とて見にくからず
寒国では、
恁うして
炉を
切つた
処がある。これは
夏の
待遇に
違ひない。
贅沢なものだ。
昔僭上な
役者が
硝子張の
天井に
泳がせて、
仰向いて
見たのでさへ、
欠所、
所払ひを
申しつかつた。