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白薔薇
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しろばら
ふりがな文庫
“
白薔薇
(
しろばら
)” の例文
物音はただ
白薔薇
(
しろばら
)
に
群
(
むら
)
がる
蜂
(
はち
)
の声が聞えるばかりです。白は平和な公園の空気に、しばらくは
醜
(
みにく
)
い黒犬になった日ごろの悲しさも忘れていました。
白
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
修練女が誓願式を行なう日には、皆で最も美しい服をつけてやり、
白薔薇
(
しろばら
)
の帽をかぶらせ、髪をつや出しして束ねてやり、それから彼女は平伏する。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「するとこれが、踏み
躙
(
にじ
)
った婚礼の
象徴
(
シンボル
)
なんですね。」法水はポケットから泥塗れに
潰
(
つぶ
)
れた
白薔薇
(
しろばら
)
を取り出して
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
住吉の浦は、眼のおよぶ限り、
白薔薇
(
しろばら
)
をつないだような波である。冬とも思えない磯の香が陽に煙っている。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
順
(
じゆん
)
を
譲
(
ゆづ
)
つて、
子爵夫人
(
ししやくふじん
)
をさきに、
次々
(
つき/″\
)
に、——
園
(
その
)
は
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
でいつちあとに
線香
(
せんかう
)
を
手向
(
たむ
)
けたが、
手向
(
たむ
)
けながら
殆
(
ほとん
)
ど
雪
(
ゆき
)
の
室
(
むろ
)
かと
思
(
おも
)
ふ、
然
(
しか
)
も
香
(
かをり
)
の
高
(
たか
)
き、
花輪
(
はなわ
)
の、
白薔薇
(
しろばら
)
、
白百合
(
しろゆり
)
の
大輪
(
おほりん
)
の
花弁
(
はなびら
)
の
透間
(
すきま
)
に
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
彼女が次の年に「
白薔薇
(
しろばら
)
」を書いたなかに、赤襟、唐人髷の美しいお嬢さまが、
九段
(
くだん
)
の坂の上をもの思いつつ歩く姿を、人の目につく
黄八丈
(
きはちじょう
)
の、一ツ小袖に藤色紋
縮緬
(
ちりめん
)
の
被布
(
ひふ
)
をかさね——とあるのは
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
白薔薇
(
しろばら
)
の 造化の
花瓣
(
くわべん
)
在りし日の歌:亡き児文也の霊に捧ぐ
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
そう考えたので、彼は彼女のそばへそっと寄って、
棘
(
とげ
)
のある
白薔薇
(
しろばら
)
へ
触
(
さわ
)
るように
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
薔
漢検1級
部首:⾋
16画
薇
漢検1級
部首:⾋
16画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々