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異類
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いるゐ
ふりがな文庫
“
異類
(
いるゐ
)” の例文
喉
(
のど
)
をしめられるやうな呻き声に変つたと思ひますと、やつと良秀は眼を開いて、針で刺されたよりも慌しく、矢庭にそこへ
刎
(
は
)
ね起きましたが、まだ夢の中の
異類
(
いるゐ
)
異形
(
いぎやう
)
が
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「……
祠
(
ほこら
)
の
其
(
そ
)
の
縁
(
えん
)
の
下
(
した
)
を
見
(
み
)
ましたがね、……
御存
(
ごぞん
)
じですか……
異類
(
いるゐ
)
異形
(
いぎやう
)
な
石
(
いし
)
がね。」
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この水墨の
薄明
(
うすあか
)
りの中に、或は泣き、或は笑ふ、愛すべき
異類
(
いるゐ
)
異形
(
いぎよう
)
である。
支那の画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
嘗
(
かつ
)
て
河陽
(
かやう
)
の
金谷
(
きんこく
)
に
別莊
(
べつさう
)
を
營
(
いとな
)
むや、
花果
(
くわくわ
)
、
草樹
(
さうじゆ
)
、
異類
(
いるゐ
)
の
禽獸
(
きんじう
)
一
(
ひとつ
)
としてあらざるものなし。
時
(
とき
)
に
武帝
(
ぶてい
)
の
舅
(
しうと
)
に
王鎧
(
わうがい
)
と
云
(
い
)
へるものあり。
驕奢
(
けうしや
)
を
石崇
(
せきそう
)
と
相競
(
あひきそ
)
ふ。
鎧
(
がい
)
飴
(
あめ
)
を
以
(
もつ
)
て
釜
(
かま
)
を
塗
(
ぬ
)
れば、
崇
(
そう
)
は
蝋
(
らふ
)
を
以
(
もつ
)
て
薪
(
たきゞ
)
とす。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯今
(
たゞいま
)
、
寢
(
ね
)
おびれた
幼
(
をさない
)
のの、
熟
(
じつ
)
と
視
(
み
)
たものに
目
(
め
)
を
遣
(
や
)
ると、
狼
(
おほかみ
)
とも、
虎
(
とら
)
とも、
鬼
(
おに
)
とも、
魔
(
ま
)
とも
分
(
わか
)
らない、
凄
(
すさま
)
じい
面
(
つら
)
が、ずらりと
並
(
なら
)
んだ。……いづれも
差置
(
さしお
)
いた
荷
(
に
)
の
恰好
(
かつかう
)
が
異類
(
いるゐ
)
異形
(
いぎやう
)
の
相
(
さう
)
を
顯
(
あらは
)
したのである。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“異類”の意味
《名詞》
異類(いるい)
人間以外の種族。妖怪や、伝説中で擬人化された動物など、人間と同等の知性を持つもの。
(古語)異民族。
(出典:Wiktionary)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
“異類”で始まる語句
異類異形