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くら
ふりがな文庫
“
生活
(
くら
)” の例文
解散して以来、ずっと古屋敷に、隠者のように
生活
(
くら
)
していた。日課とするところは、道了塚へ行って、我々の罪悪の犠牲になった人々の菩提を
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
殊にわしは、家に母上の
笑顔
(
えがお
)
があり、家族どもがみな
嬉々
(
きき
)
として
生活
(
くら
)
していてくれれば、何よりも自分も楽しいことと思う
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どこにその娘がどう
生活
(
くら
)
しているかということも知らないばかりか、知ろうとおもう
意
(
こころ
)
も無いのだから、無論その女をどうこうしようというような心は
夢
(
ゆめ
)
にも持たぬ。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
去つた女房か去られた女房かはわかりませんが、曾ては一緒に
生活
(
くら
)
した女の、
衰
(
おとろ
)
へるどころか、更に磨きのかゝつた美しさに、妙な心持なつたのも無理のないことでした。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
保雄は
焚
(
や
)
いて仕舞はうと言つた事もあつたが、美奈子は
良人
(
をつと
)
と自分との若い血汐も
魂
(
たましひ
)
も元気も皆
之
(
これ
)
に
籠
(
こも
)
つてあると思つて、如何に二人が貧苦に痩せ衰へても、又如何に二人が
襤褸
(
ぼろ
)
を
下
(
さ
)
げて
生活
(
くら
)
しても
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
▼ もっと見る
……勇を現わすということは、
表面
(
おもて
)
立って
生活
(
くら
)
す手段に過ぎない。だが余り表面立つと、その生活し方が窮屈になる。それは偶像にされるからだ
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ある
堂守
(
どうもり
)
が住んでいた後に、住蓮と安楽房がしばらくここに
生活
(
くら
)
していたことがあるので、貧しい
炊
(
かし
)
ぎの道具や
灯
(
あか
)
りをともす器具などはあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今の境遇から引き上げて、この私の相談相手とし、私と一緒に
生活
(
くら
)
して戴きたいと、このように思うのでございます
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
庭へまわって来て、角三郎の部屋の縁に腰をやすめ、
夫婦
(
ふたり
)
になって
生活
(
くら
)
す日の陽ざしをうっとりと思ってみる。
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここにこうして
生活
(
くら
)
していることは、一見矛盾のように思われるけれど、その実決してそうではなかった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「剣は、先祖伝来の物で、大事な物には違いありませんが、
沓
(
くつ
)
や
蓆
(
むしろ
)
をつくって
生活
(
くら
)
しているあいだは、張卒から貰ったこれでも決して間にあわないこともありませんから……」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平生は
芋野老
(
ところ
)
などを掘りまして、乏しく
生活
(
くら
)
しておりますにも似ず、
目前
(
めさき
)
の利害などには迷わされず、義を先にし節を
尚
(
たっと
)
び、浮薄のところとてはございません。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「あのように
円
(
まど
)
かに、
夫婦
(
みょうと
)
が、一つ道を歩み、一つ唱名をして
生活
(
くら
)
すことができたら、ほんに、幸福であろうに」と、凡下たちも、自分たちの、
歪
(
ゆが
)
んでいる家庭や、
倦怠期
(
けんたいき
)
に入っている夫婦仲や
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
城中無数の男女どもは穏かに
生活
(
くら
)
しているものの、一旦彼女が不在になったが最後、その無数の男女の中には、彼女に不平の者もあり、それが俄然一斉に立って
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
父夏彦の首級を
介
(
かか
)
えた憐れな
孤児
(
みなしご
)
の久田姫は、その後一人城を離れ神宮寺村に
住居
(
すまい
)
して、聖母マリヤと神の子イエスとを、守り本尊として
生活
(
くら
)
したが、次第に同志の者も出来
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私の実の父も母も飯田の城下に
健
(
すこや
)
かに
現在
(
ただいま
)
も
生活
(
くら
)
しておりますものを、
臨終
(
いまわ
)
の妄執だの亡魂だのと、
埒
(
らち
)
もないことを
仰
(
おお
)
せられる。お
戯
(
たわむ
)
れも事によれ、
程度
(
ほど
)
を過ごせば無礼ともなる。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
厭
(
いや
)
な下界を流浪し歩き、こんな
香具師
(
やし
)
のような真似までして、厭な下界人の機嫌を取り、
生活
(
くら
)
して行かなければならないという、憐れはかない身の上に成り下ってしまったのでございます
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
でも一人江戸へ残ったところで、
生活
(
くら
)
して行くことは出来そうもなかった。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何故だろう? 狭い紙帳を天地とし、
外界
(
そと
)
と絶ち、他を排し、自分一人だけで
生活
(
くら
)
すようになったからである。そういう生活は孤独生活であり、孤独生活が極まれば、憂欝となり絶望的となる。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「それにしてもここの人達は、何をして
生活
(
くら
)
しているのでしょう?」
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「おおお前たちかえ、よく来てくれたねえ。でもいよいよお別れだよ。さて浮藻や小次郎や、昔のことは忘れておくれ。そうして今度こそ本当に、夫婦になって
生活
(
くら
)
しておくれ! ……お前たちどうぞ喜んでおくれ、また妾は飛天夜叉になったのだから!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“生活”の意味
《名詞》
人が暮らすこと。生き続けるのに必要な反復される一連の行動。
動植物などの生命体が生きて活動すること。
ある特定の領域に係る活動。特にその分野を、主な収入源とする場合。
(法医学)生命を有していること。
(出典:Wiktionary)
“生活”の解説
生活(せいかつ)とは、「生存して活動すること、生きながらえること」「世の中で暮らしてゆくこと」である(広辞苑第五版)広辞苑 第五版。
(出典:Wikipedia)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“生活”で始まる語句
生活上
生活方
生活状態
生活中
生活力
生活向
生活難
生活費
生活方針
生活様態