“爆破(ばくは)” の例文
いよいよ怪(あや)しいかぎりの超人間X号は、今いずこにひそんでいるのだろうか。ダム爆破(ばくは)以来、ここに十三日になるが、彼の所在(しょざい)はさっぱり知られていないのだった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうして其(そ)の焔(ほのほ)は近(ちか)く聳(そび)えた杉(すぎ)の梢(こずゑ)から枝(えだ)へ掛(か)けて爪先(つまさき)で引(ひ)つ掻(か)いた。其(そ)の度(たび)に杉(すぎ)は針葉樹(しんえふじゆ)の特色(とくしよく)を現(あらは)して樹脂(やに)多(おほ)い葉(は)がばり/\と凄(すさま)じく鳴(な)つて燒(や)けた。屋根裏(やねうら)の竹(たけ)が爆破(ばくは)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雨はますます烈(はげ)しくなり、かみなりはまるで空の爆破(ばくは)を企(くわだ)て出したよう、空がよくこんな暴(あば)れものを、じっと構(かま)わないでおくものだと、不思議(ふしぎ)なようにさえガドルフは思いました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
勘次(かんじ)の家(いへ)を包(つゝ)んだ火(ひ)は屋根裏(やねうら)の煤竹(すゝたけ)を一時(じ)に爆破(ばくは)させて小銃(せうじう)の如(ごと)き響(ひゞき)を立(た)てた。其(そ)の響(ひゞき)は近所(きんじよ)の耳(みゝ)を驚(おどろ)かした。其(そ)の人々(ひと/″\)が驅(か)けつけた時(とき)は棟(むね)はどさりと落(お)ちて、疾風(しつぷう)の力(ちから)を凌(しの)いで空中(くうちう)遙(はるか)に焔(ほのほ)を揚(あ)げた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)