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淡紅色
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たんこうしょく
ふりがな文庫
“
淡紅色
(
たんこうしょく
)” の例文
いつも、
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
の
陽
(
ひ
)
が、
斜
(
なな
)
めにここへ
射
(
さ
)
すころ、
淡紅色
(
たんこうしょく
)
の
小
(
ちい
)
さなちょうがどこからともなく
飛
(
と
)
んできて、
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
へ
止
(
と
)
まるのでした。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
淡紅色
(
たんこうしょく
)
の薄さはあたかも
綾羅
(
りょうら
)
を
透
(
すか
)
して見たる色の如く全く言葉もていひ現し
能
(
あた
)
はざるほどあるかなきかの薄さを示したり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
変種に白花の品と
淡紅色
(
たんこうしょく
)
の品とがあって、その淡紅色のものをアケボノユリ(新称)といい、白花のものをシラタマユリと呼んでいる。これは
共
(
とも
)
に園芸品である。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
橙色になったと思っているうちに、今度は
淡紅色
(
たんこうしょく
)
に変った。——ここに於て、私は万事を察した。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二、ワードロ大佐 拳闘家(
淡紅色
(
たんこうしょく
)
帽、青
及
(
および
)
黒
短衣
(
ジャケツ
)
)
白銀の失踪
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
▼ もっと見る
思
(
おも
)
いのほか、
電髪
(
パーマネント
)
に
手間
(
てま
)
どられて、
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
たときは、いつしか
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
空
(
そら
)
が、わずかに
淡紅色
(
たんこうしょく
)
をして、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れていました。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日本の児女がその身に
纏
(
まと
)
はんとする
絹布
(
けんぷ
)
の白さは魚類の腹の白さ(
即
(
すなわ
)
ち銀白色)なり。また
淡紅色
(
たんこうしょく
)
は
紅味
(
あかみ
)
を帯びたる雪の色(即ち
蒼白
(
あおじろ
)
き淡紅色)なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
珠玉
(
しゅぎょく
)
を
鏤
(
ちりば
)
めた
翡翠色
(
ひすいいろ
)
の王座に
招
(
しょう
)
じ、若し男性用の貞操帯というものがあったなら、僕は自らそれを締めてその鍵を、呉子女王の胸に懸け、常は
淡紅色
(
たんこうしょく
)
の
垂幕
(
たれまく
)
を
距
(
へだ
)
てて遙かに三拝九拝し
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
茎
(
くき
)
は九〇〜一二〇センチメートルに成長して立ち、なんとなく上品な色を
呈
(
てい
)
し、花も
淡紅色
(
たんこうしょく
)
で、すこぶる
優雅
(
ゆうが
)
である。前記のとおり、このユリにもヤマユリの名があり、またサユリという名もある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
全色彩の根調となるべき緑と黄とに対照して倉庫の下部に
淡紅色
(
たんこうしょく
)
を施し
屋根瓦
(
やねがわら
)
に濃き藍を点じたるが如き
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「わたし、カーネーションが
好
(
す
)
きよ。」と、
片
(
かた
)
すみにあった
淡紅色
(
たんこうしょく
)
の
花
(
はな
)
を
目指
(
めざ
)
していいました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
花
(
はな
)
もまたいろいろで、一
本
(
ぽん
)
の
茎
(
くき
)
に、一つしか
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
かないもの、
一茎
(
ひとくき
)
に
群
(
むら
)
がって
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
くもの、
香気
(
こうき
)
の
高
(
たか
)
いもの、まったく
香気
(
こうき
)
のしないもの、その
色
(
いろ
)
にしても、
紫色
(
むらさきいろ
)
のもの、
淡紅色
(
たんこうしょく
)
のもの
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“淡紅色”で始まる語句
淡紅色紋絽