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気晴
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きばらし
ふりがな文庫
“
気晴
(
きばらし
)” の例文
旧字:
氣晴
「
紅
(
べに
)
さ。野衾でも何でも
可
(
い
)
いやね。貢さんを可愛がるんだもの、恐くはないから行って御覧、折角、
気晴
(
きばらし
)
に
行
(
ゆ
)
くのものを、ねえ。
此奴
(
こいつ
)
が、」
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ミハイル、アウエリヤヌイチもやはり、しょっちゅう、アンドレイ、エヒミチを
訪問
(
たず
)
ねて
来
(
き
)
て、
気晴
(
きばらし
)
をさせることが
自分
(
じぶん
)
の
義務
(
ぎむ
)
と
心得
(
こころえ
)
ている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あまりといえば
袖
(
つれ
)
ない奥様のなされかた、——よし不義のそもそもから旦那様の御耳に入れて、御気毒ながらせめてもの
気晴
(
きばらし
)
に、奥様の計略の裏を掻いてくれんと、私は女の本性を顕したのです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ちっと
琴
(
こと
)
でも
弾
(
ひ
)
いちゃどうだい。
気晴
(
きばらし
)
に」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これはもう
周囲
(
まわり
)
の
者
(
もの
)
の
疾
(
と
)
うより
認
(
みと
)
めている
所
(
ところ
)
で、
只今
(
ただいま
)
もドクトル、エウゲニイ、フェオドロイチが
云
(
い
)
うのには、
貴方
(
あなた
)
の
健康
(
けんこう
)
の
為
(
ため
)
には、
須
(
すべから
)
く
気晴
(
きばらし
)
をして、
保養
(
ほよう
)
を
専
(
せん
)
一とせんければならんと。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
一
時
(
とき
)
でも、
彼
(
かれ
)
から
離
(
はな
)
れて
見
(
み
)
たく
思
(
おも
)
うのであったが、
友
(
とも
)
は
自分
(
じぶん
)
より
彼
(
かれ
)
を一
歩
(
ぽ
)
でも
離
(
はな
)
すことはなく、
何
(
なん
)
でも
彼
(
かれ
)
の
気晴
(
きばらし
)
をするが
義務
(
ぎむ
)
と、
見物
(
けんぶつ
)
に
出
(
で
)
ぬ
時
(
とき
)
は
饒舌
(
しゃべ
)
り
続
(
つづ
)
けて
慰
(
なぐさ
)
めようと、
附纒
(
つきまと
)
い
通
(
どお
)
しの
有様
(
ありさま
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高