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死絶
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しにた
ふりがな文庫
“
死絶
(
しにた
)” の例文
同一
(
おなし
)
水
(
みづ
)
で
医者
(
いしや
)
の
内
(
うち
)
も
死絶
(
しにた
)
えた、さればかやうな
美女
(
びぢよ
)
が
片田舎
(
かたゐなか
)
に
生
(
うま
)
れたのも
国
(
くに
)
が
世
(
よ
)
がはり、
代
(
だい
)
がはりの
前兆
(
ぜんちやう
)
であらうと、
土地
(
とち
)
のものは
言伝
(
いひつた
)
へた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから十年ほど経つ
中
(
うち
)
に、お杉の家は
死絶
(
しにた
)
えて
了
(
しま
)
った。二人の名も大方忘れられて
了
(
しま
)
った。
然
(
しか
)
るに
某日
(
あるひ
)
のこと、
樵夫
(
きこり
)
が山稼ぎに出かけると、
彼
(
か
)
の虎ヶ窟の中から白い煙の細く
颺
(
あが
)
るのを見た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二度目には右の肩より
切
(
き
)
り
下
(
さ
)
げたるが、これにてもなお
死絶
(
しにた
)
えずしてあるところへ、
里人
(
さとびと
)
ら驚きて
馳
(
は
)
せつけ倅を
取
(
と
)
り
抑
(
おさ
)
え直に警察官を
呼
(
よ
)
びて
渡
(
わた
)
したり。警官がまだ棒を持ちてある時代のことなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
茂「へい八王子の千人同心だと申す事でございますが、
家
(
うち
)
が
死絶
(
しにた
)
えて、今では縁の伯母が一人あるばかりだと申すことでございますが、
私
(
わたくし
)
は
大横町
(
おおよこちょう
)
まで送って帰りましたから、先の
家
(
うち
)
は存じません」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おなじ水で医者の内も
死絶
(
しにた
)
えた、さればかような美女が
片田舎
(
かたいなか
)
に生れたのも国が世がわり、
代
(
だい
)
がわりの前兆であろうと、土地のものは言い伝えた。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
之
(
これ
)
に
因
(
よ
)
れば、蒙古人が
此
(
こ
)
の窟に棲んでいたと云うことは
已
(
すで
)
に疑いもなき事実である。が、蒙古人即ち
𤢖
(
わろ
)
であるか。蒙古人は
疾
(
と
)
くに
死絶
(
しにた
)
えて、更に
他
(
た
)
の𤢖なる者が
代
(
かわ
)
って棲むようになったのか。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“死絶”の意味
《名詞》
息が絶え、死ぬこと。
一家、一門が全員死に、血筋(血統)が絶えること。
(出典:Wiktionary)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“死”で始まる語句
死
死骸
死人
死屍
死際
死霊
死去
死亡
死様
死別