“しにた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
死絶71.4%
死度28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二度目には右の肩よりげたるが、これにてもなお死絶しにたえずしてあるところへ、里人さとびとら驚きてせつけ倅をおさえ直に警察官をびてわたしたり。警官がまだ棒を持ちてある時代のことなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
茂「へい八王子の千人同心だと申す事でございますが、うち死絶しにたえて、今では縁の伯母が一人あるばかりだと申すことでございますが、わたくし大横町おおよこちょうまで送って帰りましたから、先のうちは存じません」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
賤「惣吉さん誠に済まない事をしました、堪忍して下さいまし、新吉さん早く惣吉さんの手に掛って死度しにたい、あゝ、おっかさん堪忍して下さい」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
勘「はい/\有難ありがてえ/\、それを聞けばすぐに死んでもい、ヤア、有難えねえ、サア死にましょうか、唯死度しにたくもねえが、松魚かつおの刺身であったけえ炊立たきたてまんまべてえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
家「其様そんな気の弱い事を言ってはいけない、いか程死度しにたいからって死なれる訳のものではない」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私はねうも死度しにたいよ、私のようなんなお婆さんを、お前が能く看病をしておくれで、私はお前の様な若い奇麗きれいな人に看病されるのは気の毒だ/\と思うと、なお病気がおもって来る、ね
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)