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朝明
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あさけ
ふりがな文庫
“
朝明
(
あさけ
)” の例文
おおらかに張り渡した傾斜のうえにはおたまじゃくしに似た
薄雲
(
うすぐも
)
がちらちらと散らばって、如何にも
朝明
(
あさけ
)
の風を思わしめる。
みなかみ紀行
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
「
朝明
(
あさけ
)
の
形
(
すがた
)
」という語は、朝別れる時の夫の事をいうのだが、簡潔に斯ういったのは古語の好い点である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
この
朝明
(
あさけ
)
しぐるる見れば、霧ふかく時雨るる見れば、うち霧らひ、霧立つ空にいや黒くその
秀
(
ほ
)
うかび、いや重く下べ
鎮
(
しづ
)
もり、いや古く並び鎮もる、
凡
(
なべ
)
てこれ墨の絵の杉、見るからに寒し
厳
(
いつ
)
かし
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
このねぬる
朝明
(
あさけ
)
の風にかをるなり軒端の梅の春のはつはな
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
朝明
(
あさけ
)
より夕をかけて
熟睡
(
うまい
)
する
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
朝明
(
あさけ
)
の名殘みだれたる
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
硝子戸をさやに拭きこむこの
朝明
(
あさけ
)
隣の雪が眼の傍に見ゆ (二二八頁)
文庫版『雀の卵』覚書
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
なおこの歌の次に、「君に恋ひ
寝
(
い
)
ねぬ
朝明
(
あさけ
)
に
誰
(
た
)
が乗れる馬の
足音
(
あのと
)
ぞ吾に聞かする」(巻十一・二六五四)、「
味酒
(
うまさけ
)
の
三諸
(
みもろ
)
の山に立つ月の
見
(
み
)
が
欲
(
ほ
)
し君が馬の
音
(
おと
)
ぞする」(同・二五一二)の例がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その廣葉夏の
朝明
(
あさけ
)
によきものと
三畝
(
みうね
)
がほどは芋も植ゑたり
樹木とその葉:05 夏を愛する言葉
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
朝明
(
あさけ
)
より夕をかけて
熟睡
(
うまい
)
する
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
この
朝明
(
あさけ
)
しぐるる見れば、霧ふかく時雨るる見れば、うち霧らひ、霧立つ空に、いや黒くその
秀
(
ほ
)
うかび、いや重く下べ
鎮
(
しづ
)
もり、いや古く並び鎮もる、
凡
(
なべ
)
てこれ墨の絵の杉、見るからに寒し
厳
(
いつ
)
かし
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一つ啼く茅蜩ときくに音につぎてこもごもに啼く
朝明
(
あさけ
)
の茅蜩
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
蘇鉄の葉八方に開くこの
朝明
(
あさけ
)
雪しみじみと
滲
(
し
)
み
滴
(
た
)
りにけり
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
冬青
(
もち
)
の木も雪をゆすれり椎の木も雪をゆすれり寂しき
朝明
(
あさけ
)
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
硝子戸を強く拭きこむこの
朝明
(
あさけ
)
隣の屋根の雪が
傍
(
そば
)
に見ゆ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
野分
(
のわき
)
だち
翔
(
かけ
)
りつぎ來る秋鳥のきそふ
鋭聲
(
とごゑ
)
は
朝明
(
あさけ
)
まされり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
野分
(
のわき
)
だち
翔
(
かけ
)
りつぎ来る秋鳥のきそふ
鋭声
(
とごゑ
)
は
朝明
(
あさけ
)
まされり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝明
(
あさけ
)
待たず
終夜
(
ひとよ
)
うづくみ
死鳥
(
しにどり
)
の雄鴨がそばに雌鴨斃れぬ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝明
(
あさけ
)
待たず
終夜
(
ひとよ
)
うづくみ
死鳥
(
しにどり
)
の雄鴨がそばに雌鴨斃れぬ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
七面鳥
朝明
(
あさけ
)
の霜に居竦むは目のふち碧し葦づかのまへ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
霧雨
(
きりさめ
)
の
朝明
(
あさけ
)
の
辛夷
(
こぶし
)
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝明
(
あさけ
)
の
霧
(
きり
)
に
動
(
ゆる
)
ぎつゝ
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“朝”で始まる語句
朝
朝夕
朝飯
朝臣
朝餉
朝日
朝食
朝陽
朝靄
朝鮮