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月給
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げつきう
お
袋などが
口廣い
事は
言へど
亥之が
昨今の
月給に
有ついたも
必竟は
原田さんの
口入れではなからうか
されども
是れぞの
跡もなく、
唯うか/\と
物おもふらしく
或時はしみ/″\と
泣いて、お
前樣いつまで
是れだけの
月給取つてお
出遊ばすお
心ぞ、お
向ふ
邸の
旦那さまは
墓へ
這入るまで八
圓の
月給では
有るまいと
思ひますに、
其邊格別の
御心配なくと
見事に
言へば、
母親はまだらに
殘る
黒き
齒を
出して、
成るほど/\
宜く
立派に
聞えました
私の
手足が
働かぬ
時に
成りて
何分のお
世話をお
頼み
申さねば
成らぬ
曉、
月給八
圓で
何う
成らう、
夫れを
思ふと
今のうち
覺悟を
極めて、
少しは
互ひに
愁らき
事なりとも
當分夫婦別れして