さい)” の例文
また近く一例を挙げて示さんに、怨望の流行して交際を害したるものは、わが封建の時代に沢山なる大名の御殿女中をもってさいとす。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さい近廣津和郎氏が「さまよへる琉球りうきう人」といふさくしゆこうにした青年がどうもその青年と同一人らしいので、わたしはちよつとおどろいてゐる。
わたしなどはおそらくそのさいたるものだろう。とにかく、議論はよそう。わたしの抗弁などは馬鹿げて聞こえるから。
自體人間の生存税は滅切めつきり高價かうかになツて來た、こと吾々われ/\藝術家は激戰げきせんさい中で平和演説へいわえんぜつツてゐるやうなもんだから、存立そんりつあやふい!………これからは誰が俺のみたして呉れるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。
富山はこの殿と親友たらんことを切望して、ひたすらそのこころんとつとめけるより、子爵も好みてまじはるべき人とも思はざれど、勢ひうとんがたくして、今は会員中善くれるもののさいたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何を以てさいとするやと尋ねたらば、独立の体面を維持して日本国の栄名を不朽に伝うるのほかなかるべし。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。
およそ中津にて酒宴しゅえん遊興ゆうきょうさかんなる、古来特にこの時を以てさいとす。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)